クロード・レヴィ・ストロース

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仮面の道 ちくま学芸文庫

クロード・レヴィ・ストロース

Product Details

Genre
ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784480096470
ISBN 10 : 4480096477
Format
Books
Publisher
Release Date
December/2018
Japan
Co-Writer, Translator, Featured Individuals/organizations
:

Content Description

アメリカ北西海岸の諸部族が伝承してきた仮面。それは歴史や環境の中で、信仰や祭儀とともに組みたてられた神話世界を反映している。著者は、構造人類学の視点から、仮面という造形の裏に折り重なった意味内容とコードの体系を読解し、個人の主観を人類の共有する幻想へと繋ぐ―「芸術家は、自己を表現しつつ独創的な作品を作っていると信じているかもしれないが、創造の小径というものは、決して独りきりで歩むことはないものなのである」。原書最新版で増補された第二部「三つの小さな旅」も本邦初訳で収録。完全版として刊行する。

目次 : 第1部 仮面の道(第一巻/ 第二巻)/ 第2部 三つの小さな旅(スワイフウェを超えて/ クワキウトル族の社会組織/ 仮面の裏側)

【著者紹介】
クロード・レヴィ=ストロース : 1908‐2009年。フランス人類学を代表する学者。“構造主義”を提唱し、親族関係の研究あるいは神話研究を通じて、人類学にとどまらず、人間科学の領域全体に20世紀最大ともいえる成果を残した

山口昌男 : 1931年生まれ。東京外国語大学名誉教授。2013年没

渡辺守章 : 1933年生まれ。東京大学名誉教授

渡辺公三 : 1949年生まれ。元・立命館大学副学長。2017年没(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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Book Meter Reviews

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  • スイ

    北米西海岸に点在するネイティブアメリカンの各部族の仮面の類似と差異からの思考。 難しい…けど面白かった。 他の文化に対する同意や批判から、文化が発達する。 同時代の異文化間という横の関係でもそうだし、同地の年代という縦の関係でもそう。 たった一人の独立した芸術などはありえない、という箇所に頷く。 これまでの積み重ねを学んでこそ、新しいこともできるんだよね。

  • 佐倉

    北米インディアンの部族たちが儀式に用いる仮面たちについての論考。仮面の造形だけでなく、クワキウトル族やサリシュ語族の仮面に纏わる神話や伝説を踏まえると、仮面=魚=銅という関連性が見えてくる。またサリシュ語族における富を齎すスワイフウェ仮面がクワキウトルにおいてはクウェクウェという仮面になっているものの、その意味は富を齎すものから吝嗇に逆転しているという。富を齎す仮面としての要素を引き継ぐのはスワイスフェと真逆の造形をしているゾノクワの仮面だとして、地域を越えて伝播する仮面の機能と説話の論を深めていく。

  • 塩崎ツトム

    北米西海岸の先住民が用いる仮面の対立構造や、それに付随する神話から、模倣と伝播、そしてわずかな改変という、文化や創作の本質を読み解く。

  • 蓼 tade.

    レヴィ ストロースのアクロバティックな思考。 刺激的です。ただ、やや難解ではある。ビートに乗る感覚で繙読すると宜しいかと思われる。ので、ドラムンベースを聴きながら読みました。

  • OjohmbonX

    北米西海岸のネイティブアメリカンに伝わるお面の意味を浮かび上がらせていく営み。こうしたお面を博物館で目にする機会はあっても、単にフォルムが面白いとか力強いなくらいにしか考えたことがなかった。面の特徴を抽出して、神話の構造との対応関係や、近接する地域の面の特徴との対立関係など、意味の体系を構築することで、「どうしてこの面がこうなのか」が見えてくる。「なぜ口を突き出しているのか」「なぜ目が落ち窪んでいるのか」等、一つ一つの意味が浮かび上がってきてスリリング。

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