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ロス、きみを送る旅

キース・グレイ

Product Details

Genre
ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784198633790
ISBN 10 : 4198633797
Format
Books
Release Date
March/2012
Japan
Co-Writer, Translator, Featured Individuals/organizations
:

Content Description

十五歳の少年ブレイク、シム、ケニーは、親友のロスが交通事故で死んだことを受け入れられないでいた。葬式は心のこもらない形ばかりのものに思えたし、おまけに警察が、自殺かもしれないなんていいだした。あいつのことを本当にわかっているのはぼくたちだけだ―。三人は、遺灰の入った壺をリュックに入れ、ロスが「自分と同じ名前だから」と行きたがっていた、北の海辺の小さな町「ロス」を目ざす。それがあいつの「本当の葬式」になるはずだから。もちろん悲しいけれど、三人でトラブルをのりこえながら行く旅は、充実して楽しい気がした。ここにロスがいないことだけが残念だ…。ところが、やっとのことで警察の目をかいくぐり、目的地まであと少しというところで、それぞれがだまっていた事実が明らかになる―。イギリス気鋭の作家が、少年たちの痛くて熱く繊細な友情を、あざやかに描く青春物語。二〇〇九年カーネギー賞最終候補作。

【著者紹介】
キース・グレイ : 1972年イギリス生まれ。経営・経済学を専攻したが、まったく向いていないと悟って学校をやめ、トラックの運転手、バーテンダー、テーマパークのぬいぐるみに入るアルバイト、レコード店の店員など、さまざまな職を転々としながら作家を目指す。新しい世代の子どもの本の書き手として、大いに期待を集めている作家。スコットランドのエディンバラ在住

野沢佳織 : 1961年生まれ。上智大学英文学科卒業。翻訳家(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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Book Meter Reviews

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  • ケロリーヌ@ベルばら同盟

    友達が死んだ。最近ロスは散々だった。教師に睨まれ、同級生にボコられ、彼女に振られ…、とどめは交通事故だ。型式通りの葬式、奴の事をろくに知りもしない司祭の「事故で命を落とした」という言葉。ロスの命は、そんな軽い物じゃない!親友3人は、本当のお別れの式をしようと、"ロスを連れて" 列車に乗った。無鉄砲な陽気さの底に、哀しみと悔しさを抱えたトラブル続きの道中で、疲労と空腹がピークに達した時、激しくぶつかり合う感情の中で、思わぬ真実が顕になってゆく。15歳の少年の繊細な心と荒ぶる身体のアンバランスを描く、問題作。

  • しおり

    最後には心にズシッときた青春小説でした。と言うのは…始めは単に亡くなった友を忍んだ少年3人組の冒険旅、ぐらいにしか思ってなかったけれど、後半には『生きていることの重要さ』という重いテーマが浮かんで来から。読後は、大人も一度は経験した苦い思いが頭に浮かび思うところが有るだろうし、悩み多き若者には、登場人物の心理や言葉に、心を刺されたんじゃないかと思います。3人のうち、悪たれのシムの心理がちょっと心配だなあ〜。

  • tellme0112

    しびれるほどの青春です。映画のようだわ。ミステリーのような展開で、最後はそうきたかと。巻末の出版社の企画リストから。このシリーズは読破しようと思った。

  • いお

    帯に書かれた 「交通事故にあった友だちの遺灰を携えた旅路で明らかになったこととは…?」 宮崎駿監督の「胸をうつ作品」という言葉が気になって、読み始めた本。 少年たちの美しい友情が青春っぽく描かれているのかと思っていたら、実は大きなテーマを抱えていて!それに最後に気づく、予想外の展開。 少年たちの旅はたった2日。最初からうまくいかない旅は決して悪いものじゃなく、全部必要なものだったんだと感じます。

  • ばーばら

    とても良かった!後半になるほど、ぐんぐん惹きこまれていった。10代の少年たち、男の子ってこんななんだなぁ。原題『OSTRICH BOYS』の意味が深くていい。気づかないふりをしていた彼ら。ロス君の状況は過酷で、本当に痛ましい。シム君のその後がちょっと気になる。「友情」というものの難しさと切なさと。(太っている少年が主人公、というのも珍しいと思う。大抵は脇役だから。)

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