キャサリン・アップルゲイト

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願いごとの樹

キャサリン・アップルゲイト

Product Details

Genre
ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784037269104
ISBN 10 : 4037269104
Format
Books
Publisher
Release Date
December/2018
Japan
Co-Writer, Translator, Featured Individuals/organizations
:
尾高薫 ,  

Content Description

私はレッド。樹齢216年の木で、この物語の語り手だ。町の人たちは年に一度、願いごとを書いた布や紙を私の枝に結びつける。長年、私はこの町を──なかでも木陰に建った家にやってくる移民たちを見守ってきた。この家に最近越してきたのは、イスラム教徒の少女サマール。ときどき私の根元にすわり、木の洞に住む動物たちと過ごしている。
ある晩、サマールは「友だちがほしい」と願いをかけた。
私を切り倒す話が持ちあがったとき、なんとか人間の役に立ちたいという気持ちがわいてきた。親友のカラスや動物たちが止めるのもきかず、私はサマールたちにむかって語りはじめた。昔、この町にやってきたある女の子の物語を。そこから波紋がひろがって……。

米国ニューベリー賞受賞作家による、思いやり、友情、希望の物語。


著者紹介

キャサリン・アップルゲイト
1956年アメリカのミシガン州に生まれる。「アニモーフ」シリーズが世界中で大ヒット。“Home of the Brave”で2008年ゴールデン・カイト賞、『世界一幸せなゴリラ、イバン』で2013年ニューベリー賞を受賞。

尾高薫
1959年北海道生まれ。国際基督教大学卒業。訳書に、「ガールズ」シリーズなどのジャクリーン・ウィルソン作品、『戦火の三匹 ロンドン大脱出』『サマセット四姉妹の大冒険』『サラスの旅』などがある。


【著者紹介】
キャサリン・アップルゲイト(1956-) : 1956年アメリカのミシガン州に生まれる。「アニモーフ」シリーズ(夫との共著・早川書房)が世界中で大ヒット。“Home of the Brave”で2008年ゴールデン・カイト賞、『世界一幸せなゴリラ、イバン』(講談社)で2013年ニューベリー賞を受賞

尾高薫 : 北海道生まれ。国際基督教大学卒業(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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Book Meter Reviews

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  • はる

    ずっと町の移り変わりを見守ってきた一本の老樹。動物たちとも仲良しだ。だが、ついに所有者の人間によって、伐採される日がきてしまう…。語り手はこの樹。彼の気がかりは、最近引っ越して来たイスラム教徒の少女サマール。「友だちがほしい」というこの子の願いを叶えたい…。いかにもアメリカ的な物語ですね。読みやすい。ただ、タイトルと表紙の絵からもっと深い物語かと過度に期待してしまいました。

  • ぶんこ

    あらゆる国からの移民を受け入れてきた国のある町に、一本の大きなオークの木がありました。その側の家に越してきたサマールはイスラムの人。大らかだった町に不穏な空気が漂い出します。傷ついているサマールを助けたい一心のレッド(オークの木のこと)が思わず2人に話しかけ、それをキッカケにサマールの隣に住むスティーブンが立ち上がります。レッドと仲間の動物たちの活躍とスティーブンの働きで事態は好転。町の人々の「願いの木」でもある樹齢200年をこすレッドは切り倒されずに済み、サマールにも親友ができました。

  • 鴨ミール

    はじめはとっつきにくかったが、途中から引き込まれた。ラストは泣きそうになり困った(外出先でした) もしかしたらこんなこともあるのかも。とても静かな、良書でした。

  • 森の三時

    樹齢216歳のレッドオークの木。人間の世代を越えてずっとそこにあり、いつしか町の人がお願いごとをする木になっている。そんな木の視点で語られる、移民というアメリカの現代的な課題をはらみながらも、悲観的ではない、希望を持たせるものがたりです。個人的にも巨樹が好きです。大きな木を見ると人を見守ってくれているような存在に感じませんか。木は動けない。だからこそ、晴れの日も雨の日も風の日もずっと同じ場所にいることの偉大さ。会いたくなったら会いに行けばそこにいてくれる。

  • たまきら

    はえた場所から動けない、そして時に後から来た者たちに疎んじられて伐採される…。そんな樹を描いた本では、谷口ジローさんの「欅の木」が好きだけれど、木だけではなく移動し続ける動物や移民の家族を描くこの本はあたたかく、胸がいっぱいになった。先日テキサスで起きた白人至上主義者による銃撃事件。後から来た者を蔑む者たちのなんと醜いことか。本の最期で見開きいっぱいに語りかけてくる動物と木のまなざしにグッと来た。

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