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この世界からは出ていくけれど ハヤカワ文庫nv

キム・チョヨプ

Product Details

Genre
ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784150415426
ISBN 10 : 4150415420
Format
Books
Publisher
Release Date
September/2025
Japan
Co-Writer, Translator, Featured Individuals/organizations
:

Content Description

人より何十倍も遅い時間の中で生きる姉との葛藤を描く「キャビン方程式」など、社会の多数派と少数派が共存を試みる7つの物語。

【著者紹介】
キム・チョヨプ : 1993年生まれ。浦項(ポハン)工科大学化学科を卒業し、同大大学院で生化学修士号を取得。在学中の2017年、第2回韓国科学文学賞中短編部門にて「館内紛失」で大賞、「わたしたちが光の速さで進めないなら」で佳作を受賞し、作家としての活動をスタート

カン・バンファ : 岡山県倉敷市生、翻訳家、翻訳講師

ユンジヨン : 1982年生、翻訳家(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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Book Meter Reviews

こちらは読書メーターで書かれたレビューとなります。

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  • Roko

    自分が感じていることを誰かに話してみたとき、「そうだよね」と言ってもらえることもあれば、「そんなこと感じているの?」「そんなこと考えているの?」と驚かれてしまうこともあるし、全く無視されてしまうこともある。ほら、子どもの頃、自分が大好きなヒーローの話をしても「だからどうした」って顔を親にされたことあるでしょ。わたしたちは、自分以外の人が何を見ているのか、感じているのかをちっともわかっていない。それどころか、自分のことだってちっともわかってない。

  • Shun

    「わたしたちが光の速さで進めないなら」著者のキム・チョヨプによる短編集第二弾。前作の雰囲気を継承したSFの世界が堪能できます。一個人が持っている感覚や自分以外の世界に対して抱く認識について、人は誰しも自分の見て感じている感覚が正しいと思いがちになる。けれどその思い込みが他人と衝突する原因だったり分かり合えないという感覚に陥ってしまう。著者は各人が持つその閉じられた世界を”感覚バブル”と呼び、世界は無数の感覚バブルが存在しているようなものと表現する。自分とは違う他人の世界とどう向き合うべきか考えさせられる。

  • りつこ

    SF短篇集。 SF的な設定の中で、分かり合えそうで分かり合えないもどかしさ、一瞬だけ通じ合えた時の温かさを描いた作品が多かった。 誰かから受けた優しさや一歩踏み出さなかった自分への後悔がその後の人生の道しるべになっていく。 マイノリティや弱者側の視点をないものとしてスルーしてしまっていた自分に気づき歩み寄ろうとする姿も描かれていて、人はそれぞれ異なる認知的世界を生きているけれど、交わり合う瞬間もあるというところに、ほんの少しの希望を抱かせてくれた。 「地球の果ての温室で」も好きだったけどこの作品も好き。

  • クレイン

    短編の中で世界観が固められており、なおかつ登場人物が少ない点非常に良い。どちらかというとタイトル通り別れに注力している作品のようだ。 障がいをもっている方の世界観を垣間見る話は興味深い体験だった。 この方の作品は2作目だが非常に面白く読めた。

  • huraki

    自分が属している世界から旅立った他者あるいは自分自身を描いた短編集。感覚も価値観も異なる相手と、同じ世界で生きていることは、もしかしたら奇跡のようなものかもしれない。離れ離れになったあのとき何を考え、行動していたのか?他者に思いを馳せあるいは理解しようとする行為の優しさと温かさが心に沁みた。

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