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狼少女たちの聖ルーシー寮

カレン・ラッセル

Product Details

Genre
ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784309206547
ISBN 10 : 4309206549
Format
Books
Publisher
Release Date
July/2014
Japan
Co-Writer, Translator, Featured Individuals/organizations
:

Content Description

制服を着せられた狼少女たち。ワニとレスリングする少女。雪の宮殿を守るイエティ婦人。ミノタウロスは西部を目指し、海賊の子孫は雪山で歌う…摩訶不思議で奇妙、孤独で可笑しい10の物語。

【著者紹介】
カレン・ラッセル : 1981年フロリダ州マイアミ生まれ。23歳で『ニューヨーカー』にてデビュー。卓越した想像力と独特の世界観が絶賛される。2006年刊行の『狼少女たちの聖ルーシー寮』で、米国書協会の「35歳以下の注目すべき作家5人」、『ニューヨーカー』の「25歳以下の注目すべき作家25人」に選ばれる。2010年に発表した初の長篇『スワンプランディア!』(左右社)は、2012年のピュリッツァー賞フィクション部門にノミネート、スティーブン・キングが選ぶ「2010年小説ベスト10」に選出された

松田青子 : 1979年兵庫県生まれ。作家、翻訳家。同志社大学文学部英文学科卒業(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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Book Meter Reviews

こちらは読書メーターで書かれたレビューとなります。

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  • mocha

    ホラーというよりは幻想文学。愛情に飢えた子ども達は、孤独と不安の中で悪夢を見る。いろんなものを失くして大人になっていく姿を、表題作『狼少女たちの〜』はわかりやすく描いていると思う。人間へと矯正される施設で、狼らしさが徐々に失われる様子は痛々しい。ミノタウロスにイエティ、SF風のもの、おかしみを感じるものなど、おもちゃ箱をひっくり返したような賑やかさだが、後味は苦い。

  • Koichiro Minematsu

    松田青子氏の和訳ということで読み始めたが、カレン・ラッセルの世界観に、オジサンの頭は対応できないでいる。ぼんやりと感じるのは、人の未完成、未発達のなかにある定まらない揺れを表現しているのか? 10編の物語を咀嚼するにはまだ時間が必要のよう。ダークでもない明るい奇抜さ。オジサンは頭が柔らかくないようだ。

  • まつこ

    子供部屋でおもちゃ箱をひっくり返して、さらにその上からクレヨンでいたずら書きしたような短編集。それでいて話ごとに独自のルールがみえる。タイトルも秀逸で毎日どんな話か楽しみで読み進めました。ただ気を許すと読むのが難しいので、最初に訳者あとがきのあらすじを読んでもいいかもしれません。好きなのは『夢見障害者のためのZ・Z睡眠矯正キャンプ』『星座観察者の夏休みの犯罪記録』『オリビア探し』『イエティ婦人と人工雪の宮殿』『貝殻の街』。子供たちの危うさが苦い味して旨みを感じた。

  • キキハル

    奇妙な味わいの短編集。子どもを中心に据えたお話が多い。彼らが生きる世界は狭く、制限付きの行動や理不尽な扱いが常だが、夢想だけは自由に羽ばたいていける。中でも、いなくなった妹を探し続ける兄のお話、貝殻の中に入ってしまうお話、ミノタウロス父さんが引く牛車に乗って旅をするお話が印象的だった。子どもなりに周囲との距離を測り、順応したり反抗したり。上手くやったつもりなのに傷ついてしまうのが嫌だ。ラストの結び方がどれも良かったが、すべて読了したあとに残ったのは寂しさだった。ままならなさにはまり込むと危ない一冊。

  • かりさ

    思春期の喪失感や諦めや痛み、甘やかな希望が徐々に潰されていくあの頃の子供たちを主人公にした短編集(1篇のみ別)。奇想と幻想の物語に酔いながら寄る辺ない子供たちの心許なさや孤独を感じる読書でした。私も辿ってきたあの頃の、不恰好で不器用な少女時代の痛みと、甘く切ない感情に常に迫られていた懐かしさとがない交ぜになってゆく。圧倒的な絶望感の中彼らの行く先を思う時、その辛さや無力さはそのままずっと大人になっても消えるることがないことを大人の私たちが一番良く知っているのだ。お気に入りは「オリビア探し」「貝殻の街」。

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