カリン・ウォール=ヨルゲンセン

Individuals/organizations Page

Books

メディアと感情の政治学

カリン・ウォール=ヨルゲンセン

Product Details

Genre
ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784326351800
ISBN 10 : 4326351802
Format
Books
Publisher
Release Date
November/2020
Japan
Co-Writer, Translator, Featured Individuals/organizations
:

Content Description

怒り、愛情、恐怖、喜び、憎しみ、共感…感情が、メディアを駆けめぐっている!取材活動にひそむ感情労働や怒りのポピュリズム、SNSの感情管理メカニズム等々、新たな視点でメディアと感情の関係に鋭く斬り込む。

目次 : 序章 メディア化された公的生活における感情を理解する/ 第1章 感情を重視する―感情をめぐる思想の変遷/ 第2章 遍在する感情―ジャーナリズムにおける感情をめぐる戦略的儀礼/ 第3章 真正性、共感、そして個人による語り/ 第4章 メディアを介した怒りの類型化に向けて/ 第5章 感情のレジームの変容―ドナルド・トランプ 怒りのポピュリズム/ 第6章 愛情の政治学―政治的ファンダムと社会の変革/ 第7章 感情をめぐるソーシャルメディアのアーキテクチャ/ 終章 感情・メディア・政治に関する九つの命題

【著者紹介】
カリン・ウォール=ヨルゲンセン : イギリス、ウェールズのカーディフ大学ジャーナリズム・メディア・文化学部教授

三谷文栄 : 日本大学法学部新聞学科准教授。慶應義塾大学大学院法学研究科政治学専攻博士課程単位取得退学。博士(法学)

山腰修三 : 慶應義塾大学メディア・コミュニケーション研究所教授。慶應義塾大学大学院法学研究科政治学専攻博士課程単位取得退学。博士(法学)(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

Customer Reviews

Comprehensive Evaluation

☆
☆
☆
☆
☆

0.0

★
★
★
★
★
 
0
★
★
★
★
☆
 
0
★
★
★
☆
☆
 
0
★
★
☆
☆
☆
 
0
★
☆
☆
☆
☆
 
0

Book Meter Reviews

こちらは読書メーターで書かれたレビューとなります。

powered by

  • ヒナコ

    近代における公共的コミュニケーションは、感情が抑制された理性的なものとして規範化されていた。しかし、現実として、政治的なコミュニケーションにおいて感情が果たす役割は、想定されているよりも大きいのである。本書は、メディアを通じて行われる政治的なコミュニケーションにおいて、近年、いかに感情が大きなウエイトを占めるようになってきたのかを、実証的に解説している。→

  • さく

    合理性と相反すると考えられ,政治から排除されてきた感情は,今日重要な役割を担っていると注目されている。中でも「怒り」は,運動を左右する中核的な感情として機能していることが判明した。また,ソーシャルメディア下において政治に対する感情の影響力が大きくなっていることを加味し,今後は感情や,感情と政治との相互作用を考慮の対象とし,分析することが重要であると指摘する。

  • 小鳥遊 和

    テーマにありがちな「市民社会から大衆社会へ」「活字から音声・映像へ」といった記述はほぼ無く(さすがにハーバーマスには少し触れるが)、統計調査も心理学実験もなく、専ら文献調査と90年代に新聞社に行った独自調査から、現代政治の「情動論的転回」を論じる。政治報道は、評価が高いものであっても、事実の提示よりは個人の感情を伝え受け手の感情に訴えかける言説で構成されているというのだ。新鮮な視点だ。確かに評者は、報道に触れて「被害者、被災者、被虐待者の思いが伝わった」と「感じた」時、社会や政治に対する態度を変容させる。

  • Judai

    メディアで裏方やキャスターのアルバイトをしている身からすると、滅茶苦茶に面白く読める本。ジャーナリズムという、実践とアカデミズムが分離しがちな「界」(ブルデューの概念?)には、もっとこういう研究が必要だ。最高だと感じたのは、「ジャーナリストは『客観報道』という理念を守りつつ、執筆するテクストで当事者の感情を炸裂させることで、読者の共感を得ている(=不文律の暗黙知=『感情をめぐる戦略的儀礼』)」という指摘。「うわ、それだよ、それ!」となった。

  • しじま・炎のラニーナchang

    「フレンドリーな世界症候群」

レビューをもっと見る

(外部サイト)に移動します

Recommend Items