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黒い本

オルハン・パムク

Product Details

Genre
ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784865780628
ISBN 10 : 4865780629
Format
Books
Publisher
Release Date
March/2016
Japan
Co-Writer, Translator, Featured Individuals/organizations
:

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Book Meter Reviews

こちらは読書メーターで書かれたレビューとなります。

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  • starbro

    オルハン・パムク、3冊目です。約25年前の作品ですが、新訳新装版、著者の最高傑作の呼び声が高いとのことです。イスタンブールを舞台にしたミステリのような幻想小説、中々難解ですが、雰囲気は楽しめました。次は最新作の「僕の違和感」にチャレンジする予定です。

  • どんぐり

    パムクの本を読むのもこれで5作目。結婚生活3年にして失踪した妻リュヤーを探す弁護士のガーリップ。手掛かりはいとこの新聞記者ジェラールが書いたコラム。妻探しの物語とコラムの記事が章立てで交互に出てくる。妻の失踪といっても、ミステリーではない。イスタンブールの街並みに消えると別人となる物語。「古い物語の書き直し」とは千一夜物語ということか。これを書いたのはパムクである。ちょっと硬質な訳で難解である。

  • mii22.

    薄暗い路地、死の影、曖昧な人の顔...読むほどに、夢遊病者のように物語の中をたゆたう不思議な感覚に陥る。ガーリップは失踪した妻が、同じ頃姿を消した妻の異母兄である人気コラムニストのジェラールと一緒にいるのではと疑い、二人を探し求めてイスタンブールの街を彷徨する。ガーリップを導くのはジェラールのコラム。その不思議な物語の中に二人の隠れ家を見つけるヒントがあると思い物語にのめり込む。主軸となるガーリップの妻探しに、隔章毎に挟まれるジェラールのコラムが興味深く、優れた短篇として読むことが出来る圧巻の構成。

  • syaori

    路地を彷徨うように追っていたのは何だったのでしょう、失踪した妻(リュヤー)?ジェラールの夢(リュヤー)? 妻を探すガーリップと妻の異母兄ジェラールのコラムが交互に展開する物語で語られるのは、別人になりたい欲望と「自分にならならなくてはならぬ」という思い。このジレンマは形を変えて何度も語られ、ジェラールに憧れるガーリップの語りはコラムと溶け合い、読み進むほどに現実と幻想の間へと入り込んでいくようでした。そして最後、ガーリップにすっかり「近づいた」自分と彼の境の曖昧さに、本を閉じた今も夢のなかにいるようです。

  • みねたか@

    失踪した妻と従兄弟を求めてイスタンブールを駆け回るガーリップ。探索のうち妻も敬愛する従兄弟も、そして自分自身までもが全く別人に思えてくる。著名なコラムニストである従兄弟のコラムが随所に挿入される。ストーリーは逸脱を重ね、重厚で味わい深いコラムでまた異なる世界に誘われる。それぞれがディテールまで凝っていて、眩惑された感覚のまま結末へ。今回は著者の掌中で転がっただけの感がある。再読する機会があれば全く別の景色が見えるのだろう。

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