オノレ・ド・バルザック

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艶笑滑稽譚 第2輯 岩波文庫

オノレ・ド・バルザック

Product Details

Genre
ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784003750841
ISBN 10 : 4003750845
Format
Books
Publisher
Release Date
December/2012
Japan
Co-Writer, Translator, Featured Individuals/organizations
:

Content Description

「恋よ、笑いよ、喜びよ、よき滑稽話よ」―身分違いの恋人たちの命をかけた一夜の逢瀬、中世の「淫夢魔」の謎めいた裁判記録、フランソワ・ラブレー師の最後の説教…。典雅な言葉に、きわどい諷刺、人間社会の根幹をえぐり出す、天衣無縫の第二輯(全3冊)。

目次 : 1 三人連れのサン=ニコラの代訴人見習/ 2 フランソワ一世陛下のご禁欲/ 3 ポワシーの修道女たちの楽しき夕べの語らい/ 4 アゼ=ル=リドー城館由来記/ 5 偽りの娼婦/ 6 事知らずも程々に/ 7 明日なき恋の一夜/ 8 ムードンの司祭の最後のお説教/ 9 淫夢魔裁判録/ 10 望みなき恋

(「BOOK」データベースより)

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Book Meter Reviews

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  • 1.3manen

    書肆、愛書家、書誌家、書籍販売を困難ならしめる図書館なるものの不運があらざれば、一気に纏めて上梓した(14頁〜)。第1章3人連れのサン=二コラの代訴人見習で、男、酒の力を借り己の女房のものの中に居る心算(つもり)で、火照って熱い程の娘の畝を一心に耕し、未だ処女の幕(とばり)の残り滓が其処にあるのを見出し、有難がった(40頁)。第一輯と同様。またもやハラスメント失礼しました。2章フランソワ1世陛下のご禁欲で、軽微な罪の許し前以て約す赦免状云々は、近親相姦関係の模様(71頁、注9の84頁)。姉弟間。 

  • うずまき

    450頁程度の中に、序跋除いて十篇収録だけど、第九話め『淫夢魔裁判録』だけで約100頁。これがなかなか楽しく読ませる構成。ただし内容が解ってくるにしたがって苦さに笑えなくなる。まったく人の世に、神も仏もねぇッ! 第一輯の最初の頃は、訳の読みにくさ(ただし、意図がある訳なので致し方ないが)・不必要なまでのルビの多さと格闘していたけれども、いつの間にか慣れたのか、普通に読んでる自分にふと気がついたり。

  • ミコヤン・グレビッチ

    内容はタイトルどおりの「艶笑滑稽譚」であり、ラブレー先輩の諸作品のようなスケールのデカいホラ話や糞尿譚はあまり出てこない。基本はとにかく「艶笑」一本槍で、正直なところ、ちょっと飽きが来ることもないではなかった。描かれる恋愛やら不倫やら密通やらには、概して女性も積極的に加担しているのだが、このあたり女性が読むとどう感じられるのか、機会があれば意見をうかがってみたいところ。なお、十五世紀には「サン・ヌーヴェル・ヌーヴェル」というフランス版デカメロンがあったそうで、バルザック師匠もこれを大いに参考にしたらしい。

  • Fumitaka

    ゴーティエみたいな人間じゃないヒロインが出て来る話が好きなので『淫夢魔裁判録』のタイトルに心惹かれて第二巻から買ったところ非常に凝った訳文にぶち当たり、しかし読んでるうちに結構露骨な表現とか展開とかがあって面白おかしく読めて来ます。二個目の『ポワシーの修道女たちの楽しき夕べの語らい』で大体どういう作品集か理解しました。気になっていた『淫夢魔』は、期待していた本物の魔物ではなかったものの一番気に入ったんですが、ただ結構バッドエンドで、気に入りつつ消沈しました。

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