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ラヴクラフトの怪物たち 下

エレン・ダトロウ

Product Details

Genre
ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784775317518
ISBN 10 : 4775317512
Format
Books
Publisher
Release Date
December/2019
Japan
Co-Writer, Translator, Featured Individuals/organizations
:

Content Description

H・P・ラヴクラフトが創造した、幻想文学史上もっとも怖ろしいものたちを、21世紀にクトゥルー神話の可能性を追求しつづける気鋭の作家たちが、新たな視点から描く。
邦訳紹介が停滞しがちだった現代海外クトゥルー神話を一望するアンソロジー『ラヴクラフトの怪物たち』が遂に完結!
解説は、「吸血鬼ハンターD」シリーズはじめ数多くの作品で著名な怪奇幻想小説の先導者で、ラヴクラフト&クトゥルーファンとしても知られる、菊地秀行。

「未紹介の「ラヴクラフティアン・フィクション」とその作家たちを、日本の読者に紹介したい。できるかぎり広く、数多く。
それにはアンソロジーが最適だ。だが、今の書き手たちだけを集めたものでは、邦訳の停滞がつくった空白期間を埋めることはできない。日本の読者にも馴染みのある作家、少しでも邦訳のある作家、初紹介の作家、それぞれの作品が収録されているものはないだろうか。
そこで原書を集めて絞り込み、さらに出版社との吟味検討を経て邦訳まで漕ぎ着けたのが、この『ラヴクラフトの怪物たち』である」
(本書「訳者あとがき」より)

【収録作品】(特記なきものは本邦初訳)
「愚宗門」トマス・リゴッティ
「禁じられた愛に私たちは啼き、吠える」ケイトリン・R・キアナン
「塩の壺」ジェマ・ファイルズ
「昏い世界を極から極へ」ハワード・ウォルドロップ&スティーヴン・アトリー *新訳
「クロスロード・モーテルにて」スティーヴ・ラスニック・テム
「また語りあうために」カール・エドワード・ワグナー
「血の色の影」ジョー・R・ランズデール
「語り得ぬものについて語るとき我々の語ること」ニック・ママタス
「腸卜(ちょうぼく)」ジェマ・ファイルズ
「牙の子ら」ジョン・ランガン

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Book Meter Reviews

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  • sin

    リゴッティの否定と肯定の繰り言、キアナンの美魚と野獣、ファイルズの詩臭、ウォルドロップ&アトリーが語る名も無き怪物放浪記(地球空洞説〜狂気山脈の古代都市)或いは白鯨にエールを、テムは落伍者を描き、ワグナーの『黄衣の王』断片、ランズデールは真説ティンダロスの猟犬か?ママタスは最期まで無為な若者を登場させ、ファイルズの解体詩書、ランガンは『廃都』を怪奇からSFへと上書きする。ここにクトゥルー神話の新たな進化が結実した。

  • lovemys

    上巻よりもオシャレな感じ。現代的なラブクラフト。古代の神話というより、現代に甦ったって感じが新しい。しっかりインスマスだしクトゥルーだし、とても読み応えあった。最後の解説も、ラブクラフトの復習みたいで面白かった。満足の1冊♪

  • 三谷銀屋

    詩などもあり、上巻よりもさらにバラエティに富んだ内容だった。「昏い世界を極から極へ」が好き。主人公はフランケンシュタインの怪物。自らの創造主であるフランケンシュタインの思惑を超え、そして現実の小説家達の空想も超えて、地下世界を大冒険して自分の道を切り拓いていく。ラストが爽快。呪われたレコードのために異次元の怪物に襲われるホラー「血の色の影」、異形の恋物語「禁じられた愛に私たちは啼き、吠える」、砂漠の寂れたモーテルで過ごす家族の「覚醒」が不気味な「クロスロード・モーテルにて」も面白かった。

  • Ai

    クトゥルー神話の愉しいアンソロジー。やはり一番は『昏い世界を極から極へ』だ。主人公があのフランケンシュタインの人造人間で、文字通り北極から南極へジュール・ベルヌも度肝を抜かれる大冒険をする。ラヴクラフトの作品は、コズミックホラーが注目されがちだけど、実は秘境大冒険ものもあって、そこをフューチャーしたがよかった。

  • ヒサ子。

    下巻で一番読み応えがあったのは「昏い世界を極から極へ」フランケンシュタイン被造物を主人公にした後日譚で、白鯨の祝福がなんともです。 奇妙なレコードをめぐるハードボイルドに、詩もあったりで、下巻も読んでいて飽きませんでした。

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