Book Meter Reviews

こちらは読書メーターで書かれたレビューとなります。

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• starbro

  読了日：2024/10/23

  半世紀以上前に書かれ、全世界800万部超の大ベストセラーの美術書の新装ポケット版ということで読みました。 内容的には解り易い良書ですが、1,000頁超なので、到底ポケットには入りません（笑） https://www.kawade.co.jp/np/isbn/9784309257464/

• アナクマ

  読了日：2025/03/31

  3章_エジプトからギリシャ都市国家（アテネ）へ、『大いなる目覚め』。語りは美術探偵の如し。壺に施された人物画にはエジプトの影響がまだ見られるものの、アテネの職人たちは「自分の目で見ようと決意し…自分なりにどう表現したらいいのか」を努力するという革命が起きた。正面から見た人物の足指を〈横に並んだ五つの小さな円〉で表現している！

• アナクマ

  読了日：2024/11/10

  1章_先史の美術。「現代の基準で美しいかどうかではなく、効くかどうか」だという。目らしきものが付いていればそれは顔だ。鷲のくちばしをもつ仮面は鷲に成れるアイテム。◉アステカ族の雨の神は、鼻と口が蛇でできている。稲妻は〈大きな蛇〉だから。またその形は、雷雨を称える／呼び寄せる文字へと発展した。「絵と文字が血縁関係にあるのだ」。漢字は表意文字／表語文字だし、最近では絵文字も思いだすことができる。そして、神事における紙垂／四手は稲妻だ。雨水頼みの陸上生物として、意外なところで共通点を発見できて面白く読みました。

• lily

  読了日：2025/03/07

  世界の美術史を網羅する強烈な一冊を、同僚の先生からお借りして読了。前半は文章、後半は図版と見やすく「こういう形式があるのか…」と目からウロコ。�@エジプト美術は「知っている」ことを描き、ギリシア美術は「見えている」ことを描き（短縮法の確立）、中世の画家は「感じている」ことを描いた。�A「ゴシック」や「バロック」や「マニエリスム」や「印象派」はもともと軽蔑的な意味で付けられレッテルだけが残された。�Bオランダはプロテスタント隆盛の中宗教画の注文をあてにできなくなったので、農民画などのジャンル画が流行した。

• アナクマ

  読了日：2024/11/09

  ポケットに収まらない「新ポケット版〈黄表紙〉」にいざ分け入る。◉序章_面白い。カラヴァッジョ『聖マタイと天使』は却下される前後の2作品を例示。リジェクト前の、筆をとるマタイの右腕／額の皺を、私は知っている。しかしこれは不合格に。「作品に見られる特徴のひとつひとつが、芸術家自身の決断の結果」だったにもかかわらず。◉ラファエロ『草原の聖母』。3人の人物の配置、身体の向き、目線、これらの調和。試行錯誤があって「これで決まり」となった。そのためのスケッチが図版で解説される。またひとつ、世界を見る解像度が上がる。

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