Book Meter Reviews

こちらは読書メーターで書かれたレビューとなります。

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• roughfractus02

  読了日：2019/05/02

  本書は、ルネサンスが古代の再生によるプラトン主義と個人を中心とする経験科学的な人間主義に分岐する様を、17-18世紀英国でのルネサンスの影響とその興亡に見る。フィチーノのプラトンの翻訳やプロティノスを受容したケンブリッジ学派の人々は、自然を人間の意志に従わせる経験論と享楽を否定し人の生産活動を神に収斂させるピューリタニズムを非難した。歴史上彼らはデカルトの登場で壊滅するとされるが、著者は、シャフツベリーの美学に彼らの運動は生かされ、デカルトの合理主義もライプニッツの観念論によって数学的に突破されるという。

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