エリック・r・カンデル

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脳科学で解く心の病 うつ病・認知症・依存症から芸術と創造性まで

エリック・r・カンデル

Product Details

Genre
ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784806716648
ISBN 10 : 4806716642
Format
Books
Publisher
Release Date
April/2024
Japan

Content Description

人間(脳や精神)の本質は、神経・精神の不調が教えてくれる。

目次 : 第1章 脳障害からわかる人類の本質/ 第2章 人類のもつ強力な社会性―自閉スペクトラム症/ 第3章 感情と自己の統一感―うつ病と双極性障害/ 第4章 思考、決断、実行する能力―統合失調症/ 第5章 自己の貯蔵庫である記憶―認知症/ 第6章 生来の創造性―脳障害と芸術/ 第7章 運動―パーキンソンとハンチントン病/ 第8章 意識と無意識の感情の相互作用―不安、PTSD、不適切な意思決定/ 第9章 快楽の原理と選択の自由―依存症/ 第10章 脳の性分化と性自認/ 第11章 今も残る脳の大いなる謎―意識

【著者紹介】
エリック・R.カンデル : 1929年、ウィーン生まれ。前コロンビア大学フレッド・カブリ冠教授、ハワード・ヒューズ医学研究所上級研究員。学習と記憶の研究で2000年ノーベル生理学医学賞を受賞。著書『In Search of Memory:The Emergence of a New Science of Mind』でロサンゼルス・タイムズ・ブックプライズを受賞。『The Age of Insight:The Quest to Understand the Unconscious in Art,Mind,and Brain, from Vienna 1900 to the Present』(須田年生/須田ゆり訳『芸術・無意識・脳―精神の深淵へ:世紀末ウィーンから現代まで』九夏社、2017年)でオーストリア最高の文学賞であるブルーノ・クライスキー賞受賞

大岩(須田)ゆり : 科学医療ジャーナリスト。翻訳家。朝日新聞社科学医療部専門記者(医療担当)などとして医療と生命科学を中心に取材・執筆し、2020年4月からフリーランスに。同社在籍中に執筆した連載「清原和博、薬物依存と向き合う」は2022年、「依存症問題の正しい報道を求めるネットワーク」のグッド・プレス賞受賞

須田年生 : シンガポール国立大学医学部教授、熊本大学国際先端医学研究拠点卓越教授。臨床医として勤務した後、幹細胞・発生学の基礎研究に専念するようになる。現在はシンガポールと日本を行き来しながら研究を続ける。慶應義塾大学名誉教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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Book Meter Reviews

こちらは読書メーターで書かれたレビューとなります。

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  • k sato

    精神を患う私は、生きている意味を探し続けている。この本の著者は、統合失調症や双極症、依存症、認知症などの脳障害を解明することが、健全な脳の機能を理解するために不可欠だと確言している。ノーベル賞受賞者の言葉は揺るぎない。「私も世の一助になれる」と感じさせる一冊であった。脳障害の機序は、リアルタイムの脳イメージング検査により飛躍的に解明されてきている。感情が生まれる仕組みや社会性が成熟する過程などの人間の本質(脳や精神)は、「神経・精神の不調が教えてくれる」という言葉から、私は生きる意味を見出せそうだ。

  • エル・トポ

    うつ、自閉スペクトラム症、統合失調症、双極性障害、認知症、依存症等の患者の脳を脳神経科学に基づき調査することにより、脳の部位ごとの働きを明らかにしていく。自身の研究のみならず、19世紀クレペリンの時代から如何にして脳神経科学が進歩してきたのかも分かる。20世紀後半には否定されたフロイト等の精神分析も、科学的になり得なかったと批判しつつも、人間の「意識・無意識」を理解していく上で役立つ面もまたある、と。遺伝子とその変異。脳が芸術を生み出す過程と、その鑑賞者にも言及した良書。著者はノーベル生理医学賞を受賞。

  • Haruki

    自閉症、うつ病、統合失調症、認知症、パーキンソン病やハンチントン病、不安障害、依存症といった精神疾患に対し、生物学的アプローチ、特にゲノム解析的手法、fMRI等の脳イメージング、モデル動物での実験によって機序の理解が科学的に発展し、認知行動療法や精神分析、薬物療法の根拠ある活用、さらにはたんぱく質の折りたたみ異常、遺伝子変異の理解により治療の研究も進化している。意識による無意識の抑制の解放が創造性と結びつき芸術性と精神疾患の関連にも触れる。これを著者は新しい心の生物学として将来には個別医療への展望を持つ。

  • Shori

    カンデル氏2冊目。遺伝子研究や脳イメージング技術の進展により、脳神経科学と認知心理学が統合されることに期待。遺伝に焦点も当てた個別化治療、薬剤も個別化される未来があるかもしれない。本分野の研究を新たなヒューマニズムをつくるためと定める使命感にも感服。

  • QQ

    著者の教科書「カンデル神経科学」(訳書1700ページの大著!)を読んでいる最中ですが、こちらの一般書も読んでみました(ちなみに脳科学は医学的には神経科学 neuroscience と呼び習わすのが一般的です)。カンデル神経科学ではかなり後半のほうでテーマとなっている内容でした。さらに専門的に深めたい場合、そちらを参照すると良いと思います。本書を読んで、自閉スペクトラム症、うつ病、依存症、PTSDなど精神疾患はいずれも突き詰めれば神経疾患であるという認識を深めました。最後の章の「意識」のテーマは難しい。

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