Product Details
ISBN 10 : 4560090750
Content Description
アイダホの山中に住む音楽教師のアンは、歳の離れた夫ウエイドのかつての家族のことを何年も思い続けている。九年前、一家が薪を取りに出かけた山で、ウエイドの前妻ジェニーが末娘メイを手にかけ、上の娘ジューンはその瞬間を目撃、ショックで森に逃げこみ失踪した。数年おきに当局から最新のジューンの捜索用写真が送られてくるが、最近のウエイドは若年性認知症の進行により、事件のことも、娘がいたこともわからないときがある。ジェニーは、罰を受けること以外、何も望まず誰とも交わらずに刑に服してきたが、同房になったエリザベスとあることをきっかけにぎこちないやりとりが始まる。アンは夫のいまだ癒えぬ心に寄り添いたいと願い、事件に立ち入ることを躊躇いながらも、一家の名残をたどり、断片を繋ぎ合わせていく…。厳しく美しいアイダホの大自然を舞台に、日常が一瞬で打ち砕かれる儚さ、愛よりも深い絆、贖罪を、静謐な筆致で鋭く繊細に描く。2019年度国際ダブリン文学賞受賞作。
【著者紹介】
エミリー・ラスコヴィッチ : 作家。アイダホ北部で育つ。アイオワ大学創作科で修士号を取得。大学で創作を教えるかたわら、「ゾエトロープ」「ワン・ストーリー」「ニューヨーク・タイムズ」等に作品を寄稿。2015年に短篇“Owl”でO・ヘンリー賞を受賞。本書『アイダホ』は2017年発表の長篇第一作。「ロサンゼルス・タイムズ」でベストセラーとなるなど大きな注目を集め、ディラン・トマス賞、アメリカ探偵作家クラブ賞新人賞、ニューヨーク公共図書館若獅子賞の最終候補に選ばれ、2019年には国際ダブリン文学賞を受賞した
小竹由美子 : 英米文学翻訳者(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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buchipanda3
読了日:2022/10/16
ヘラジカ
読了日:2022/08/03
ちえ
読了日:2022/09/21
ぽてち
読了日:2022/08/28
愛玉子
読了日:2022/10/05
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