エイドリアン・マッキンティ

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コールド・コールド・グラウンド ハヤカワ・ミステリ文庫

エイドリアン・マッキンティ

Product Details

Genre
ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784151833014
ISBN 10 : 4151833013
Format
Books
Publisher
Release Date
April/2018
Japan
Co-Writer, Translator, Featured Individuals/organizations
:

Content Description

暴動に揺れる街で起きた奇怪な事件。被害者の体内からはオペラの楽譜が発見され、現場には切断された別人の右手が残されていた。刑事ショーンは、テロ組織の粛清に見せかけた殺人ではないかと疑う。そんな折、“迷宮”と記された手紙が彼に届く。それは犯人からの挑戦状だった!武装勢力が乱立し、紛争が日常と化した80年代の北アイルランドで、ショーンは複雑に絡まった謎を追う。大型警察小説シリーズ、ここに開幕。

【著者紹介】
エイドリアン・マッキンティ : イギリス北アイルランドのキャリックファーガス生まれ。オックスフォード大学で哲学を学んだのち、様々な職業を経て、2000年ごろから小説執筆を始める。2003年に刊行したDead I Well May Beで長篇作家デビュー。同書で英国推理作家協会(CWA)賞スティール・ダガー賞にノミネートされる。2012年に刊行した『コールド・コールド・グラウンド』から始まる“ショーン・ダフィ”シリーズは世界的に高い評価を受け、第5作Rain Dogs(2016)でアメリカ探偵作家クラブ(MWA)賞最優秀ペイパーバック部門を受賞した。他にも米国ミステリ専門誌選出のバリー賞、オーストラリア推理作家協会最優秀長篇賞ネッド・ケリー賞をシリーズで複数回受賞している

武藤陽生 : 英米文学・ゲーム翻訳家(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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Book Meter Reviews

こちらは読書メーターで書かれたレビューとなります。

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  • W-G

    続きが気になるシリーズ。今後の作品では、島田荘司に影響された密室殺人もあるらしい。本作に関しては、この時代のアイルランド情勢をどれくらい把握しているかで、得られる満足度がかなり変わりそう。訳者の解説が丁寧でありがたかった。この解説がなければピンとこなかったかもしれない。日本の本格作家の影響がどれくらいあるかは不明なものの、手が切断された死体の体内に残された楽譜、というホワイダニットに対しての解答は、非常に現代欧米的な解釈がされており、日本の新本格の作家はやらない類のもの。たた、だからこそ新鮮ともいえる。

  • ケイ

    1981年、IRA対英警察 この時期のベルファストは、さながらユーゴ分裂の時。警察は装甲車となり、同性愛者は法律違反、アイルランド過激派においては処刑の対象ともなり、彼女の命令と言えば、それは女王か首相かを指す時代。チャールズとダイアナの結婚は本書の中では触れられる程度だが、荒れた時代に大きく望まれる平和的行事であったのだろうか。緊張の中にある、ふと気が和む描写の緩急が上手い。敵味方でも煙草の心配は共通で、挨拶の順序が生死を分ける。第6作が本国で既刊。訳は1作目。先が楽しみなシリーズ登場。訳は微妙。

  • buchipanda3

    紛争でテロが日常化していた80年代のベルファストが舞台の警察ミステリ。冒頭の先の見えない陰鬱さに包まれた街の描写が詩的で惹き込まれた。そんな街で起きた奇異な殺人事件にダフィ刑事が挑む。稀有な舞台設定やダフィの異端的な立場(宗教面)のアイロニーに面白味を感じ、さらに彼の敵愾心に溢れた気骨あるキャラが魅力的だった。彼は洞察力に優れ事件の構図の組み立てに長けているが、向こう見ずな一面もあり(いいよいいよ)何度も頓挫。それでも最後までタフさを見せつけてくれた。当時の空気感を肌で感じさせる世相や音楽ネタも良かった。

  • yumiko

    プロテスタントとカソリックの武装勢力が衝突し、放火に暴動、爆破事件が日常となった80年代初頭の北アイルランド。 ゲイを狙った連続殺人と思われた事件に、なにか異質なものを感じる刑事ダフィ。自殺に見えた女性にもなにやら怪しい影が…。 宗教的な右派と左派、穏健派と過激派、さまざまに絡み合う利害関係に北アイルランドの抱えた複雑な歴史を思う。 あっと驚く黒幕、tobecontinued的なラストも引きが強い。これでは次も読んでしまうではないかあ!この秋刊行の続編が早くも楽しみ♪

  • のぶ

    とても面白い作品だった。まず舞台と時代が良い。1980年前半の北アイルランド。アイルランド紛争に荒れていた頃の警察小説。自分は紛争の詳細は以前、映画で「父の祈りを」を観て関心を持った程度の知識しかないが、そんな暴動に揺れる街で殺人事件が起きる。被害者の体内からはオペラの楽譜が発見され、現場には切断された別人の右手が残されていた。刑事ショーンが捜査にあたるが・・。読んでいて臨場感が伝わってくる。近来、同じような設定の北欧ミステリーを読む機会が多く、食傷気味の自分には新鮮に感じた作品だった。

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