ウラジーミル・ナボコフ

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アーダ 新訳版 上

ウラジーミル・ナボコフ

Product Details

Genre
ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784152097101
ISBN 10 : 4152097108
Format
Books
Publisher
Release Date
September/2017
Japan
Co-Writer, Translator, Featured Individuals/organizations
:

Content Description

40年ぶりの新訳!遂にその全貌が明かされるナボコフの最大傑作。愛欲をめぐる、ある家族の物語。

【著者紹介】
ウラジーミル・ナボコフ : 作家、詩人。1899年、帝政ロシア時代のサンクトペテルブルクの名門の家に生まれる。ロシア革命後の1919年、ヨーロッパに亡命。ケンブリッジ大学のトリニティ・コレッジにてフランス文学とロシア文学などを学んだ。卒業後、ベルリン、パリに居を移すが、ナチス勃興後の1940年米国に移住、やがて帰化した。ヨーロッパ時代は、『ディフェンス』(1930)、『賜物』(1938)などの長篇をロシア語で発表。渡米後は英語で執筆を始め、少女愛を主題にした『ロリータ』(1955)が激しい論争の的となり、一躍世界的な名声を得た。1977年没(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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Book Meter Reviews

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  • 遥かなる想い

    ある家族の愛欲の歴史である。 14歳のヴァンが恋した少女アーダ… ひどく 奔放で 大胆である。 官能的だが、正直 単調な二人の人生に 何が起こるのだろうか?下巻に期待。

  • まふ

    祖国を失ったロシア系米国人作家の「望郷+願望的愛欲SF」と書いてしまうと身もふたもない気がするが、どうもこの作家は私自身ロリータをはじめとして苦手であり、斜に構えてしか読めない気がする。そもそもアメリカのようなロシアのようなこの国という設定自体が中途半端でありピンとこない。「いとこ」同士、という二人の想定が崩れていくところも類書によくある危険状況である。ただし、記録者である主人公ヴァンの文章を相手のアーダが「校正」しているかのように見えるところはいかにもポストモダニズム的で興味深い。下巻へと。G1000。

  • NAO

    SF的舞台設定も奇抜なら、アーダとヴァンの関係もなんとも奇抜。正直、ナボコフの思いの強さは感じられても、ついていけていない。下巻も頑張って読みます。

  • 優希

    大胆に愛欲と官能の世界が広がっていました。散りばめられたエロスに、閑散とした世界が潤いを与えられているような気すらします。浮世離れしたような愛の世界に浸る贅沢さ。男女の危うい世界はまだ続きます。下巻も読みます。

  • syaori

    ナボコフは革命で祖国を失った作家ですが、この世界を作り上げたのはその望郷の思いなのでしょうか。欧州を除くユーラシアをタタールが支配し、米国の一部として存在するロシア。その豪勢な領地で出会うヴァンとアーダが美しい自然や蝶、淫らな蘭を背景に愛し合う様は、ダフニスとクロエよりも少し汚らわしく官能的で、その幸福感と多用される言葉遊びに眩暈がするよう。成長した彼らが何度も立ち返るこの最初の夏。馬車での最初の接触、蜂、燃える納屋の夜…。これは90歳のヴァンが書いているのだけれど、ヴァン、これからあなたたちどうなるの?

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