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移動するものたち

イッサ・ワタナベ

Product Details

Genre
ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784796880428
ISBN 10 : 4796880429
Format
Books
Release Date
December/2022
Japan

Content Description

「いきものたちはどこへいくのか、バッグがからっぽだとわかったとき、いきるおどろきとよろこびのはながひらいた」

――谷川俊太郎(詩人)

「いろんな報道で「数」としてしか扱われなかった移民・難民の人々が色あざやかな動物に姿を借りて、圧倒的な絶望(黒)のなか、

ささやかな希望を追って歩きだした。こんなにファンタスティックな世界に、こんなに切ないリアリティが感じさせる絵と絵と絵。

ワニやゾウやフラミンゴやウサギの間に身を置くと、世界が裏返ってみえるかもしれない。」

――金原瑞人(翻訳家)

「ページの奥から、まっすぐ語りかけてくる声が聞こえる。言葉がないのに。言葉がないからこそ。」

――岸本佐知子(翻訳家)



仏ソルシエール賞 2021年フィクション部門受賞

カタルーニャ本屋大賞 2021年絵本部門受賞

国際推薦児童図書目録「ホワイト・レイブンズ 2020」選定

全米児童図書評議会「OUTSTANDING INTERNATIONAL BOOKS LIST 2021」選定



木の葉がなくなってしまった黒い夜の森を捨て、旅に出る動物たち。さまざまな脅威に直面しながら国境を越える彼らの旅には、常に死の影がつきまとう――。

世界的な問題となっている「移民」「難民」の現実を、擬人化した動物たちの姿に寄せてイラストのみで描き出したサイレント絵本。

【著者紹介】
イッサ・ワタナベ : 1980年リマ生まれ。母親はイラストレーターで父親は詩人。リマのペルー・カトリック大学で文学を学んだのち、マヨルカ島へ渡り美術とイラストを学ぶ。アートを通して多数の社会統合のプロジェクトを主宰しており、2012年にラ・カイシャ財団社会事業賞を受賞した。2018年にはボローニャ国際絵本原画展に入選。作画を担当した(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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Book Meter Reviews

こちらは読書メーターで書かれたレビューとなります。

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  • starbro

    ペルー人絵本作家、世界の複数の賞を受賞した作品ということで読みました。 文字はありませんが、絵に何とも言えない迫力があります。 移民・難民の過酷な現実を、力強く美しい筆致で描き出したサイレント絵本でした。 https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000780.000002610.html

  • やすらぎ

    人が大量に望まない移動する。そこには必ず強制力がある。移民や難民、人間が作り出す人間の悲劇。この社会の支配者に伝わらない現実を、作者のイッサ・ワタナベは動物に置き換える。人間も動物であるが。心の底にこの物語が深く刻まれ、精神と一体となり気づきとなるよう描かれたものと感じる。元々そこには葉もあり花もあったが、ここでは生きていけない。何処へ向かったら平穏があるのかわからないままに。言葉がないのか、言葉にならないのか、文字のない絵本である。どんな鮮やかさも背景の闇に吸い込まれていく絶望の中でも希望を探している。

  • アキ

    グラフィック・アート絵本とでも呼べるのでしょうか、文字のない美しい絵本。暗闇を背景に鮮やかな動物たちが一団となって移動しています。青い鳥と死神が後ろからやってきてその集団に追いつきます。ひと休みして出発です。陸から船に乗って、海の上でみんなで向こうの陸を目指します。ところが船は大破して、幾人か仲間が助かりませんでした。その仲間を弔ってから、さらに進んだ先には赤い花が落ちていました。著者はリマ生まれ、母親はイラストレーターで父親は詩人。アートを通して多数の社会統合のプロジェクトを主宰している、とのことです。

  • ☆よいこ

    分類726。文字はなく、擬人化した動物がただ歩いていくサイレント絵本▽暗闇の旅路、赤いくちばしをもつ青い鳥に乗った小さなガイコツはカバンを持ち、歩いていく動物たちと合流する。動物たちは静かに疲れている。海に出た動物たちは逃れるように船出する。小さなボートは難破し多くの命が失われる。ガイコツは死んだウサギを抱きしめる。動物たちの行く先に赤い花をつけた木が見える▽解説は無し。著者紹介あり、アートを通して多数の社会統合のプロジェクトを主宰している。原題『MIGRANTES』は《移民》

  • けんとまん1007

    手に取る人に委ねられる部分が大きな1冊。絵だけである分、読み取り方も広い。移動する動物たちの表情、絵から伝わる空間や時間の流れから、辛いものを感じ取った。微かな希望に向かう中での悲哀がある。しかし、それを超えて、移動せざるを得ないということを考える。今の自分自身の関心事と重なて考える。

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