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ボニーとクライドにはなれないけれど 創元推理文庫

アート・テイラー

Product Details

Genre
ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784488223083
ISBN 10 : 4488223087
Format
Books
Publisher
Release Date
March/2025
Japan
Co-Writer, Translator, Featured Individuals/organizations
:

Content Description

コンビニ店員のルイーズは、学費のために強盗をしにきた青年デルと恋に落ちた。ふたりはデルの学位取得を契機に、まともな人生を始めることにする。不動産業を営むデルの姉を手伝うために車で旅に出たが、なぜか次々に事件や犯罪が起き、そのたびに新たな土地へ向かう羽目に。窃盗を疑われ、ワイン泥棒に加担し、教会では強盗の人質にされ‥‥。デルとルイーズの安住の地とは? チャーミングな恋人たちを描く連作ミステリ短編集。

【著者紹介】
東野さやか : 英米文学翻訳家。上智大学外国語学部卒業

アート・テイラー : アメリカ、ノースカロライナ州出身の作家。アンソロジーの編者としても活躍。ジョージ・メイソン大学で文芸創作を教える。2019年に「イングリッシュ398:フィクション・ワークショップ」でアメリカ探偵作家クラブ賞最優秀短編賞を受賞。その他、アガサ賞最優秀短編賞、アンソニー賞、マカヴィティ賞などの受賞歴もある短編小説の名手。2015年発表の『ボニーとクライドにはなれないけれど』は2016年のアガサ賞新人賞の受賞作となった(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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Book Meter Reviews

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  • M H

    邦題が秀逸ウ!な連作短編。主人公はもちろんボニーとクライドではなく、学費のためにコンビニ強盗に入ったデルと彼に恋して行動をともにするルイーズだ。ルイーズの視点で軽妙に時に切なく、ハートウォーミングに物語は進んでいく。…個人的には犯罪が軽く扱われている感が強くてかなりキツイところがあった。正当化しようとするルイーズの内面描写に堪えられず、良い場面はあっても結末までもやもや。それを緩和するための「極寒」とまで。心が狭くてすみません。

  • しゃお

    なんとキュートな物語。バイトしているコンビニに強盗に入ったデルと恋に落ちたルイーズ。クライムノベルでありロードノベルでもあるんですが、時に読んでいて辛くなるようなお話もあるものの、二人の距離感が描かれる様子がなんとも心地いい。個人的には年間ベスト級、邦題も秀逸な連作短編集で、とても大好きな一冊になりました。

  • 空猫

    タイトル通りあの名作映画の2人と設定は同じだが、犯罪はせず、真っ当に生きようとするも、トラブルに巻き込まれ別の場所へと逃げねばならなくなり…の短編集。人は死なないが全くほのぼのしてないコージーミステリ。言葉遊びが多いのはご愛嬌としても、 ボニーとクライドになりきることができない中途半端なキャラ達と展開とに、イマイチ楽しめなかった。

  • 本の蟲

    ボニーとクライドと呼ぶには、いささか薹が立っている男女がさすらうクライムロードノベル。まっとうな暮らしを口にするわりにたやすく犯罪に手を染める、倫理観がいささかバグっている男デル。彼にぞっこんで、良くも悪くも思い切りがいいルイーズ。犯罪と無縁の新生活を目指すも、いつもトラブルに巻き込まれて町を出ていくハメになる。ノースダコダ州で二人を襲った不運はつらい。しかし、そこからの行動は短慮。平凡な幸せを掴むには、平凡な生活と時折来る不幸に耐える必要がある。ボニーとクライドにならないまま、暮らしていって欲しい

  • 練りようかん

    六つの連作。コンビニ強盗で出会い交際に至る展開がユニークで、しかし女性主人公にとってはその強盗犯が今まで知り合った男の中で一番誠実だと言うのだから、物語の世界観を強く意識する効果的な導入だった。人生を諦めてるけど諦めたくない若さが滲む語りでそのジレンマが切ない。犯罪とは手を切れず、姉弟や母子関係の恩義と失望があり、脱却を図る車の旅はなかなか上手くいかないのだ。女性主人公の流産の原因は、盗み続ける人生の未来の分まで胎児が背負ったからだと、そこまで考えるカルマが心に残った。

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