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愛の深まり

アリス・マンロー

Product Details

Genre
ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784779120503
ISBN 10 : 4779120500
Format
Books
Publisher
Release Date
November/2014
Japan
Co-Writer, Translator, Featured Individuals/organizations
:

Content Description

短篇の名手が、ふとした出来事による心の揺らぎを静かにあぶりだす作品集。ノーベル文学賞受賞作家が、鋭い観察眼としなやかな感性で描く、さまざまな「愛」のかたち。日常の中の生と性、死と老い、すれ違う愛、心の深淵…。表題作「愛の深まり」ほか、マンロー作品のエッセンスが詰まった11篇。

【著者紹介】
アリス・マンロー : 1931年、カナダ・オンタリオ州生まれ。1968年の初短篇集Dance of the Happy Shadesでカナダ総督文学賞を受賞。その後も、『愛の深まり』が3度目のカナダ総督文学賞に選ばれたほか、国際ブッカー賞や全米批評家協会賞、W・H・スミス賞など、数々の文学賞に輝き、国際的に高く評価されている。2013年には「現代短篇小説の巨匠」としてノーベル文学賞を受賞した

栩木玲子 : 法政大学教授(アメリカ文学・文化)。翻訳家(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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Book Meter Reviews

こちらは読書メーターで書かれたレビューとなります。

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  • 優希

    淡々としている中に女性たちの静かな愛を見ることができます。大きな出来事も甘いこともありませんが、どの愛も「大切な愛」として心に刻まれているのがわかりました。ありふれた日常の中に潜む非日常がひっそりと隠れていて、そのドラマを丁寧に演じているのだと思わされます。読み終えたとき、もう少しこの世界に浸っていたいと感じました。

  • おさむ

    カナダの至宝ともいえるストーリーテラー、マンローの魅力はやはり短編。というか彼女はカナダの地方都市に住み続けて、短編しか書かなかった。徹底的にそぎ落とされた文章なのに、ありありと情景が浮かんでくる。登場人物が多くても、それぞれの設定が緻密なので、読者はすぐに入り込める。そして、日常の暮らしの中で起きる些細な出来事と揺れ動く複雑な心情を見事に描き出す。マンローのもたらす世界観はやはりノーベル賞に値する。本編は異なる世代の物語を通じて、価値観の変化や親しい家族の中で生じる嫉妬や怒り、赦しを炙り出している。

  • キクチカ いいわけなんぞ、ござんせん

    どれもシニカルで小骨がそこここに隠れている作品。生きている事はうまく渡り合って行こうが、失敗しようがずっと続く、という感じの作品が多くて、なる様になるのだなあと開き直った様な気持ちになる。自分のパッとしない人生も、こういう風に丁寧に書けたらいいのに、と思ったりもする。最後の作品の最後の言葉、「このことについて話すにはもはや遅すぎる➖すでに決まったことだ」、この見方が本当にしっくりと来る。

  • 星落秋風五丈原

    人生山あり谷ありだ。とはいいつつも、いつも深い谷と高い山ばかりではない。時々ふっと現れる水たまりや、思いがけない曲がり角もある。ある時は人はそこを避け、ある時はその中に飛び込む。そしてその時、その時、彼等は何かを感じている。確かにその瞬間はあって、その積み重ねで私たちの人生はできている。そんな、忘れられてしまったかもしれない、瞬間と、その時の気持ちを、写真のように切り取って、わかりやすい文章に載せてはいどうぞ、と差し出された本編を手に取れば、あなたも、どこか既視感がある瞬間を味わえるかもしれない。

  • くさてる

    短編集。人生に訪れるある瞬間を切りとって差し出したような短篇が揃っている。際立つ個性や特性があるわけではないごく普通の人々だからこそ、だれひとり同じ存在ではない。人間はそういうものだ。どんなひとでもオリジナルな存在で、けれども、そこには、なにか、誰でもが共感できる感情の僅かな揺れや想いというものがある。なんて面白いんだろう。近所の夫婦が心中した現場を発見した妻とその家族のあいだに広がる波紋を描いた「発作」、ひとりの女性の一生を様々な視点からみた「おかしな血筋」などが印象に残った。が、どれも傑作。

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