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善き女の愛 新潮クレスト・ブックス

アリス・マンロー

Product Details

Genre
ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784105901141
ISBN 10 : 4105901141
Format
Books
Publisher
Release Date
December/2014
Japan
Co-Writer, Translator, Featured Individuals/organizations
:

Content Description

独身の善良な訪問看護婦が元同級生に寄せる淡い思いと、死にゆく妻。三者の心理的駆け引きを描くO・ヘンリー賞受賞の表題作ほか、誰にも覚えのある家族間のドラマを題材とするマンロー円熟期の短篇集。ノーベル文学賞受賞作家の98年度全米批評家協会賞受賞作。

アリス・マンロー/著
Munro,Alice

1931年、カナダ・オンタリオ州の田舎町に生まれる。書店経営を経て、1968年、初の短篇集Dance of the Happy Shadesがカナダでもっとも権威ある「総督文学賞」を受賞。やがて国外でも注目を集め、ニューヨーカーに作品が掲載されるようになる。寡作ながら、三度の総督文学賞、W・H・スミス賞、ペン・マラマッド賞、全米批評家協会賞ほか多くの賞を受賞。おもな作品に『イラクサ』『林檎の木の下で』『小説のように』など。チェーホフの正統な後継者、「短篇小説の女王」と賞され、2005年にはタイム誌の「世界でもっとも影響力のある100人」に選出。2009年、国際ブッカー賞受賞。2013年、カナダ初のノーベル文学賞受賞。『ディア・ライフ』は2012年刊行の最新にして最後の短篇集。

【著者紹介】
アリス・マンロー : 1931年、カナダ・オンタリオ州の田舎町に生まれる。書店経営を経て、68年、初の短篇集Dance of the Happy Shadesがカナダでもっとも権威ある「総督文学賞」を受賞。寡作ながら、三度の総督文学賞、W・H・スミス賞、ペン・マラマッド賞、全米批評家協会賞ほか多くの賞を受賞。「短篇小説の女王」と賞され、2005年にはタイム誌の「世界でもっとも影響力のある100人」に選出。09年、国際ブッカー賞受賞。13年、カナダ初のノーベル文学賞受賞

小竹由美子 : 1954年、東京生まれ。早稲田大学法学部卒(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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Book Meter Reviews

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  • 遥かなる想い

    卓越した心理描写が印象的な短編集である。 著者の生い立ちが色濃く反映された作品集らしいが、心のすれ違いが 丹念に描かれる。 母と娘、夫と妻の微妙なズレが 静かに 描写されていく…女性の人生を じっくり描いた短編集だった。

  • 藤月はな(灯れ松明の火)

    腎臓病を患い、狷介さを増したクィンに嫌悪を抱きつつも介護している彼女の夫に惹かれるイーニド。しかし、彼女はとんでもない事を口走り・・・。一度、聞いてしまって得た不信は二度と消えない。全く、嫌な女だ。「ジャカルタ」の想い合っているのにタイミングが合わない二人のタイミングがあった瞬間が鮮やかだ。「コルテス島」のピカピカの新居を購入してからの不穏な予感も、父母の不和を今の家で散々、見て聞いてきた身としては嫌になるくらいお馴染みの感情で、同情と心配と一抹の苛立ちで心が騒ぐ。

  • metoo

    輝かしい帯の本書、読了までに時間がかかった。本筋を追おうと大きな道を行こうとしても細かい分かれ道が際限なく用意され、本筋を追うことが難しい。しかし何度も何度も読み返せば、善き女でありたいと己を抑制し生きてきたイーニド、彼女の元同級生のルパート、そしてルパートの重病の妻クィンの行き詰まる人間模様に引き込まれた。偶然クィンの介護をすることになったイーニド。クィンの命の灯火が消えようとする中、驚愕の告白を聞き、イーニドの取った行動。深い余韻が続く作品。

  • りつこ

    誰の心にも疑いや苛立ちはあって、追い詰められたり悪意をぶつけられたり恋愛の激情にのみこまれたときに、それらが明るみになる。自分でも信じられないような、眉をひそめられるような非常識な行動をとったことのない人なんていないだろうが、一時の気の迷いとして蓋をするのか、そちらを正として突き進むのか。マンローの小説は美しいだけではない人間の姿を描き出している。生きていくことは恐ろしいけれど失うだけではなく何かを手にすることもできる。暗い中にあるほのかな光を見せてくれるところが好きだ。

  • おさむ

    「人生なるもの」を描き続けるマンローも5冊目です。人間も一皮剥げば、得体の知れない生き物であり、多様な感情が蠢いている事を教えてくれます。この本では、oヘンリー賞の表題作がピカイチ。人間のもつ悪意や予想もつかない行動、存在を感じさせるサスペンスタッチの心理小説ですね。徹底してディテールを書き込む事で人物を造形する力は相変わらず圧倒的。ただ、沢山の作品を読んでくると、重なってくる設定があるのもわかります。まあそりゃ「人間」だから限界はありますよね。

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