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ピアノ・レッスン 新潮クレスト・ブックス

アリス・マンロー

Product Details

Genre
ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784105901547
ISBN 10 : 4105901540
Format
Books
Publisher
Release Date
November/2018
Japan
Co-Writer, Translator, Featured Individuals/organizations
:

Content Description

行商に同行した娘は知らなかった父のもう一つの顔を目撃し、駆け出しの小説家は新たに借りた仕事場で大家の不可思議な言動に遭遇する。心を病んだ母を看取った姉は粛然と覚悟を語り、零落したピアノ教師の老女が開く発表会では小さな奇跡が起こる―カナダの田舎町を舞台に、平凡な日常を送る人々の暮らしに光を当て、些細な出来事が彼らの運命を変えていく有様を追った十五篇。人生の陰翳を描き「現代のチェーホフ」と称されるノーベル賞作家の原風景に満ちたデビュー作品集。

【著者紹介】
アリス・マンロー : 1931年、カナダ・オンタリオ州の田舎町に生まれる。書店経営を経て、68年、初の短篇集Dance of the Happy Shadesがカナダでもっとも権威ある「総督文学賞」を受賞。以後、三度の総督文学賞、W・H・スミス賞、ペン・マラマッド賞、全米批評家協会賞ほか多くの賞を受賞。チェーホフの正統な後継者、「短篇小説の女王」と賞され、2005年にはタイム誌の「世界でもっとも影響力のある100人」に選出。09年、国際ブッカー賞受賞。13年、カナダ初のノーベル文学賞受賞

小竹由美子 : 1954年、東京生まれ。早稲田大学法学部卒(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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Book Meter Reviews

こちらは読書メーターで書かれたレビューとなります。

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  • ヘラジカ

    短篇の「名手」とは控えめな表現だ。世界でもマンロー以上に上手く短篇を書ける作家は僅かではないだろうか。思わず文章の襞に入り込んで、想像によって物語を縦にも横にも拡張してしまう名品。マンローが書く小説は優しくない。ほとんど厳しいと言ってもいいくらいだ。しかし実体験に基づくその厳しさこそが、登場人物の生に立体感を与えているに違いない。オムネ・アニマル(セックスの後に全ての動物は悲しくなる)という言葉が登場するが、この短編集は読了後どれもが同じように悲しさを残す。そして微かな心地よさもまた共通していると言える。

  • よこたん

    “日々の生活の解決策が思い浮かんだのは、ある夜、シャツにアイロンをかけているときだった。” 静かに点滅する数々の灯りを、その中のささやかな人々の営みを、そっと覗き込んでいるような短編たち。なんてことない日常の一コマが、そこに居た誰かの忘れ得ぬ出来事として胸に刻まれることもある。諦め、落胆、戸惑い、自意識がぐるぐるする中で、どこかで何かがカチリとはまることもあれば、ポンと放り出されてしまうこともある。そして、裏表紙の、津村記久子さんのこの本に寄せた文章が、泣きそうになるくらいとてもとてもよかった。

  • アキ

    2013年カナダ人初のノーベル文学賞受賞のアリス・マンローの処女短編集。主婦をしながら作家を目指し、短編でデビューするのは異例だった。初期作品で後の作品のような複雑さはないが、日常生活や女性の心の移り変わりを題材にしたものが多く、人生を感じさせる小品ばかり。今から50年前の1968年初版。全く古さを感じさせない。「仕事場」「男の子と女の子」「ユトレヒト講和条約」「ピアノ・レッスン」が印象に残った。訳者のあとがきで短編が書かれた時の彼女の状況が知れる。家事・育児・書店経営もしてた。マンロー書店行ってみたいな

  • Apple

    アリス・マンローの短編集は「イラクサ」「林檎の木の下で」を前に読みました。ピアノレッスンは、これらの作品より一編一編が読みやすく、読破に時間が掛かりませんでした。作者の経験や人生が凄く表れていて、刺激が強い読書感がありました。短編「仕事場」も作者自身の経験をもとに書かれてるそうですが、主人公を悩ませる家主の悪意というか気持ち悪さがザラザラとのしかかってくる一作でした。          アリス・マンローが人間観察の実力と、自分の感情、心理を文章で描写する天才なのは間違い無いと思いました。

  • えりか

    人生におけるある場面や体験をきりとり、その渦中の人間の心の機敏が描かれている。それはひやりとするものや、あやうさのようなものであり、切なさがおしよせてくる。が、その体験を通して成長していく、あるいは前へと歩んでゆく人間の逞しさも感じとることができる。静かだが力強い余韻が残る。

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