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自由であることの苦しみ ヘーゲル『法哲学』の再生 ポイエーシス叢書

アクセル・ホネット

Product Details

ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784624932596
ISBN 10 : 4624932595
Format
Books
Publisher
Release Date
November/2009
Japan
Co-Writer, Translator, Featured Individuals/organizations
:
島崎隆 ,  

Content Description

われわれが治療的な哲学理解の形式的図解を基礎に置くならば、『法哲学』の事実上の出発点を形成するものは、端的に代替となる正義論を立案するという意図ではなくて、まずは自身の現代における生活世界上の欠如または「苦しみ」の知覚である。他者を認めることなく、己れの欲望のおもくままに権利をもてあそぶ者たちを襲う、自由であることの苦しみ。コミュニケーションなき社会に蔓延する不透明な病理は克服されうるのか。『法哲学』に織りこまれた治癒と解放の論理を現代に再生する試み。フランクフルト学派新世代を代表する俊英がヘーゲル、そしてハーバーマスと対峙し批判理論の新たな地平を切りひらく。

目次 : 1 正義論としてのヘーゲル(個人的自由の理念―自律の間主観的条件/ 『法哲学』における「法・権利」―自己実現の必然的領域)/ 2 正義論と時代診断の関連(自由であることの苦しみ―個人的自由の病理学/ 苦しみからの「解放」―「人倫」の治療的意義)/ 3 近代の模範理論としての人倫の学説(自己実現と承認―「人倫」のための条件/ 「人倫」の過度な制度化―ヘーゲル的アプローチの問題)

(「BOOK」データベースより)

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