Product Details
ISBN 10 : 4788518082
Content Description
視覚イメージによる語りの「かさね」と「うつり」。身体にひびき、共感的に語るイマジネーションの豊かさ。「私と母の関係」イメージ画からビジュアル・ナラティヴ研究の先駆けとなった『私をつつむ母なるもの』。その後の、多文化や多世代の人々のビジュアル・ライフストーリーの共通性と多様性をみた「人と人の関係イメージ」研究の発展。多様なイメージ画を生のままで生かす質的研究法のおもしろさを味わえる一冊。
目次 : 1 私をつつむ母なるもの―イメージ画にみる日本文化の心理(なぜイメージ画なのか/ 基本形―包む母と入れ子の私/ さまざまな包みかた/ 心理的場所としての母/ 閉じた場所の入れ子の生き方―大江健三郎の小説を中心にして/ 入れ子の未来/ 包む―日本文化のかたち/ 日本文化と「母」―『成熟と喪失』を読み直す)/ 2 多文化ビジュアル・ナラティヴ―日本、イギリス、アメリカ、韓国の「私と母」の関係イメージ(多文化ビジュアル・ナラティヴ研究の方法論/ 多文化の「包む」「支える」「見守る」イメージ―日、英、米、韓の「幼いときの私と母の関係」1/ 多文化の「並ぶ」「向き合う」「離れる」イメージ―日、英、米、韓の「幼いときの私と母の関係」2/ 多文化の「導く」「与える」「打つ」イメージ―日、英、米、韓の「幼いときの私と母の関係」3/ 「独立」「不変」ビジュアル・ライフストーリー―多文化の「幼いとき‐現在‐未来」のイメージ1/ 「循環」「修復」ビジュアル・ライフストーリー―多文化の「幼いとき‐現在‐未来」のイメージ2/ 「私と父」「私と子」の関係イメージ/ おわりに―ビジュアル・ナラティヴ研究に寄せて)
【著者紹介】
やまだようこ : 山田洋子。1948年、岐阜市で生まれ、山と川のある風景を見て育つ。名古屋大学大学院修了、教育学博士。京都大学名誉教授、立命館大学OIC総合研究機構上席研究員。日本質的心理学会元理事長。専門は、生涯発達心理学、もの語り(ナラティヴ)心理学、文化心理学(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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