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さんごいろの雲 わくわくライブラリー

やえがしなおこ

Product Details

Genre
ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784065344415
ISBN 10 : 4065344417
Format
Books
Publisher
Release Date
February/2024
Japan
Co-Writer, Translator, Featured Individuals/organizations
:

Content Description

【対象年齢:小学校中学年以上】
あなたを不思議の世界に誘う7編の物語。

◆すみれの指の魔法・・・なにもかもむなしくなった若者がまよいこんだのは、あたりいちめんすみれの花につつまれたふしぎな村でした。
◆リルムラルム・・・「ひとりで森へ行ってはいけない。あそこには、いろんな者たちがいるからね」父さんからの言いつけをやぶり、ふしぎな歌にさそわれて、おなかが空いた姉弟は森に足をふみいれます。
◆さんごいろの雲・・・えのころ草のあいだを、あまい香りの風がふく夕ぐれのこと。ひとりの若いバイオリンひきが、さんごいろの小さな雲にであい、魔法をかけられます。
◆王さまと虹・・・お妃さまをうしなった王さまは、街の人たちのささやきあいを背に、日ごと街をさまよいます。ある日、王さまの前に小鳥があらわれて‥‥。
◆金の馬車とひばり・・・草はらのひばりが、「じぶんが見目うるわしい若者だったときのこと」を話してくれます。若者だったひばりは、金の馬車にであって、神さまをよろこばせることに成功したのですが‥‥。
◆セーターと雪ぐつ・・・あみたての白いセーターに雪ぐつをはいた兄弟うさぎは、雪の野はらに飛びだしました。道にまよったふたりは、「きつね」っぽいおじさんから声をかけられます。
◆かつらの木と星の夜・・・ひとりぼっちのかつらの木は、鳥やけだものたちの話をだまって聞くのが好きでした。ある晩、たくさんのまたたく星を見て、(星たちのことばがわかればなあ)とねがうと、ふしぎなことが‥‥。


<NetGalley先読み読者も絶賛!>
・とにかく風景描写が美しく、想像するだけて夢の中にいるような気分になるので、子どもが寝る前に読み聞かせるのにも良いと思った。(レビュアー)

・はじめて読むものばかりなのに、どこかで出会ったことがあるような気がしてしまう、懐かしい感触の物語たちでした。どこかでまたふと思い出すと、懐かしいような切ないようなやさしいものに触れたような気持ちになるのだと思います。(書店関係者)

・花の香り、美しい虹、鳥の声、優しい感触、美味しい食べ物、五感全てで物語を感じる。そして呪文のような不思議な言葉や、歌を声に出してみるとなんだか楽しい気持ちになる。思わず声に出したくなる言葉たちのおかげで、子どもの頃に戻ったように五感全てを使い物語の世界を楽しんだ。とても不思議で楽しいお話でした。(レビュアー)

・澄んだ香気も高く、見知らぬ国のおとぎ話か昔話のようなイメージの世界が郷愁を誘い、わたしをデトックスしてくれる。目の前に広がり始める世界に知らず引き込まれるような感覚が心地よい。(レビュアー)


【著者紹介】
やえがしなおこ : 1965年生まれ。『雪の林』(ポプラ社)で第15回椋鳩十児童文学賞、第23回新美南吉児童文学賞受賞。独特の作品世界が高く評価されている(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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Book Meter Reviews

こちらは読書メーターで書かれたレビューとなります。

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  • あじ

    【児童書】寝入りばなにドキドキハラハラ読んだとしても、着地点に安堵できる童話だから夢見が良いでしょう。動物、野鳥、植物、空と風──そして人間に手を差し伸べる存在が7編を綴る。「金の馬車とひばり」には切ないラストが待ち構えているが、この童話集を読んだ読者なら前向きに捉えることだろう。★3/5

  • anne@灯れ松明の火

    新着棚で、タイトル、表紙が美しくて、手に取った。やえがしさんは2冊目。出口春菜さんは初めて。銅版画家だそうだ。繊細で美しい絵! 7つの短い童話。繊細で、不思議な世界だ。初めてなのに、懐かしいような、寂しい感じもあるけれど、温かくて優しい世界。ちょっと怖い話やドキドキさせる話もあるけれど、全体的には静かな印象。歌が出てくる話が多く、どんなメロディかなと考えるのも楽しい。児童書だが、大人好みでもありそう。表題作「さんごいろの雲」と 「王さまと虹」が特に好き。

  • ケ・セラ・セラ

    小さな不思議な魔法のような7つのお話。美しい文章。『リルムラルム』の迷い込んだ世界ににちょっとゾクッとし、『王さまと虹』に切なくも心が温かくなる。どれも眠りにつく前にひとつずつ読みたい、そして時が経って、ふとまた手に取って読んでみたくなる、そんな作品たち。

  • 花林糖

    児童書だけれど大人向けの童話7篇。特に良かったのは偶然すみれの花の村に辿り着いた青年の話「すみれの指の魔法」、おばあさんウサギと子供の兄弟ウサギの話「セーターと雪ぐつ」、背丈が伸び空まで届くと思っていたかつらの木の話「かつらの木と星の夜」。(すみれの指の魔法/リルラルム/さんごいろの雲/王さまと虹/金の馬車とひばり/セーターと雪ぐつ/かつらの木と星の夜)

  • 遠い日

    やえがしなおこさんは、わたしにとっていつも次の作品が待たれる大好きな作家さんです。澄んだ香気も高く、見知らぬ国のおとぎ話か昔話のようなイメージの世界が郷愁を誘い、わたしをデトックスしてくれる。目の前に広がり始める世界に知らず引き込まれるような感覚が心地よかった。 色彩感、空気感、音に温度、それらすべてが奇妙な既視感をもってわたしの中で再構築される世界となるようでした。 #NetGalleyJP

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