葉隠入門 新潮文庫 改版

三島由紀夫

基本情報

ジャンル
ISBN/カタログNo
ISBN 13 : 9784101050331
ISBN 10 : 4101050333
フォーマット
出版社
発行年月
2010年03月
日本
追加情報
:
16cm,208p

商品説明

“わたしのただ一冊の本”として心酔した「葉隠」の闊達な武士道精神を現代に甦らせ、乱世に生きる〈現代の武士〉たちの心得を説く。



<三島由紀夫>(1925-1970)東京生れ。本名、平岡公威。1947年東大法学部を卒業後、大蔵省に勤務するも9ヶ月で退職、執筆生活に入る。1949年、最初の書き下ろし長編『仮面の告白』を刊行、作家としての地位を確立。主な著書に、1954年『潮騒』(新潮社文学賞)、1956年『金閣寺』(読売文学賞)、1965年『サド侯爵夫人』(芸術祭賞)等。1970年11月25日、『豊饒の海』第四巻「天人五衰」の最終回原稿を書き上げた後、自衛隊市ヶ谷駐屯地で自決。ミシマ文学は諸外国語に翻訳され、全世界で愛読される。

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読書メーターレビュー

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  • ヴェネツィア さん

    三島の終生の座右の書。本書の随所に、それが顕著である。そもそも、死ぬべくして死に遅れてしまったことからくる根源的なニヒリズムがそうだ。次いで、「葉隠」が本質的に持っていた矛盾であり、またそれこそが真の特質でもある両義性がそうだ。例えば、名高いフレーズ「武士道といふは、死ぬことと見付けたり」を三島は「死と生とを楯の両面に持った生ける哲学」と解釈する。また「死狂い」を「純粋行動の爆発の姿」とするあたりは、まさに「奔馬」の勲ではないか。あるいは、恋の本義を「忍恋」とし、スパルタばりの美少年愛を称揚するのである。

  • ケイ さん

    まさに葉隠入門にぴったりの本。後半の、現代語に噛み砕いて説明されているところは、わかりやすく素晴らしい。18世紀初め、藩主の後をおって死ぬことの禁じられた作者は、隠居する。10年後、52歳の時から、彼の語りは何年もかけて口述筆記された。本人は焼却を望んだが、それが残され、現代の私たちも読むことができる。原文を読もうとしたら本当に手こずるだろうから、三島には感謝だ。しかし、前半の三島の解説が、非常に分かりやすいながらも、本を読むときには、みな、自分の理解したいところを見つけて読むのだなとしみじみと思った。

  • 馨 さん

    久々の三島由紀夫作品です。三島由紀夫が戦中・戦後も変わらず愛して止まなかった書物の葉隠を魅力をべた褒めしつつ解説されています。私が三島由紀夫のファンだからかもしれないが葉隠をとても魅力的に感じました。また三島由紀夫の美文での解説および三島由紀夫の生死に対する哲学は読んでて納得。現代にも通ずる説得力だしむしろ現代人のことではと思う位驚くような洞察力の項もありました。思っていたより読みやすくて良書でした。もっと早く読んでいればよかったらです。後半の葉隠名言抄は、忘れた頃にまた読み返したいです。

  • 優希 さん

    人は生くるにあらず、死ぬにしてあり。武士道に死を見つめることから生まれる自由と情熱を見つめることで現代の武士道を説いているように思いました。三島が心酔するのもわかるような気がします。三島の思想が伺える人生論。難解さはありますが、これを理解することで三島の思想の真髄を見ることができるのでしょう。『葉隠』の現代語訳が付いているのも親切です。

  • ゴンゾウ@新潮部 さん

    平和が当たり前ではなく、右肩上がりの成長が当たり前ではなくなった今だからこそ必要な書だと思いました。誰も逃れることが出来ない「死」。死から逃れることを考えるのではなく、死を受け止めて生きることを考える。迷った時に何度でも読みかえしたい。

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三島由紀夫

1925年、東京生まれ。本名、平岡公威(きみたけ)。16歳で「花ざかり」を発表し、天稟を注目される。1947年東大法学部を卒業後、大蔵省に勤務した後、執筆生活に入る。1949年、『仮面の告白』を刊行、作家としての地位を確立。主な著書に、1954年『潮騒』(新潮社文学賞)、1956年『金閣寺』(読売文

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