恐怖の表象(仮)映画/文学における〈竜殺し〉の文化史

西山智則

基本情報

ジャンル
ISBN/カタログNo
ISBN 13 : 9784779170621
ISBN 10 : 4779170621
フォーマット
出版社
発行年月
2016年06月
日本
共著・訳者・掲載人物など
:
追加情報
:
271p;19

内容詳細

恐怖/テロ/ポーの世紀を映画を通して読み解く!

イスラム国のテロリストたちの恐怖は「形(かお)のない恐怖」である。顔のないテロリストたちは、増殖することをやめない。形のないものは恐ろしいが、人類は恐怖に形を与えることで、恐怖を封じ込めようとしてきた。竜もまた人類の敵の恐怖を形にしたものであり、我々は竜を抹殺することで、恐怖の克服を試みてきた。同時多発テロで幕をあけた二一世紀は「テロの世紀」である。

「テロ」は「恐怖」を意味するのだから、それは「恐怖の世紀」でもある。そして、「恐怖の君臨」する「テロの世紀」は、世界じゅうで最も恐怖を追及し続けた一九世紀の前半ゴシック作家「エドガー・アラン・ポーの世紀」になるのかもしれない……。

ポーに魅了され、あらゆるジャンルの映画を狩猟する著者が、映像文化に張り付いている「竜=恐怖の世紀」を丹念に読み解き、私たちが現在、どのような世紀を生きているのかをあぶり出す文化研究の成果。

【著者紹介】
西山智則 : 愛媛県新居浜市生まれ。埼玉学園大学人間学部教授。1999年、関西学院大学大学院博士課程後期課程文学研究科英米文学専攻単位修得満期退学。2015年、大阪大学言語文化研究科博士(言語文化学)。研究領域:エドガー・アラン・ポーおよびアメリカ小説・映画(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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読書メーターレビュー

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  • ヘラジカ さん

    これまで幾度となく語られてきた所謂「仮想敵」について、古今東西あらゆる国で創作されてきた<竜殺し>の物語に関連付けて読み解こうとする試み。変奏され濫造されてきた単純構造の作品群が、人類にとって如何に必要不可欠であったかを、あらゆるポップカルチャーを横断しつつ分析していく。つまりはフィクションと現実の相互関係で文化を論じた書である。タイトルの物々しさに反して発想はそこまで奇抜なものではない。故に馴染みやすく理解するのは容易であった。論じられている作品を知っていなければ手も足も出なかったと思うが。

  • 三柴ゆよし さん

    おそらく高山宏的なマニエリスムの書をものしたかったのだろうが、テーマの面白さに反して、枝葉末節の蘊蓄と引用だけが分裂症のように拡大していく書物にとどまっている。手を替え品を替え、最初から最後までずっとおなじことを言っているので、正直、もうわかったよ……となる。長大な参考文献リストを見るかぎり相当に勉強している人なのだろうが、快刀乱麻を断つような決めフレーズがなく、ひたすら同じテンションの記述がだらだらと続くのは辛い。著者はもうすこし読ませるための文体に磨きをかけたほうがいいのではないか。

  • Rieko Ito さん

    言及される作品が多すぎて、論が浅くなってしまっている。フェミニズムとか安保法制とか著者の意見に反対ではないが、これでは説得力がない。『ドラキュラ』だけとか、視点を絞って深めてもらいたかった。

  • らむだ さん

    cf.

  • 川崎 さん

    前著「恐怖の君臨」に続いて良書。被るところも少なく(エイリアンの章くらい)、神話から最近のメディアまでを網羅的に「竜殺し」の文法に則って読み解いていく。

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