民俗学入門 岩波新書

菊地暁

基本情報

ジャンル
ISBN/カタログNo
ISBN 13 : 9784004319108
ISBN 10 : 4004319102
フォーマット
出版社
発行年月
2022年01月
日本
共著・訳者・掲載人物など
:
菊地暁 ,  
追加情報
:
252p;18

内容詳細

普通の人々が営む日々の暮らし。そのなかに入り込み、仕組みと歴史を解き明かす。生活と人生の細部に触れながら、人間を丸ごととらえる。繰り返される過ちや困難から目をそらさず、人々の歴史からこの世界を編みなおす。これが民俗学のエッセンスだ。「あるく・みる・きく」から気楽に始める、野心的なガクモンへの誘い。

目次 : 序章 民俗学というガクモンが伝えたいこと/ 第1章 暮らしのアナトミー(きる(衣)/ たべる(食)/ すむ(住))/ 第2章 なりわいのストラテジー(はたらく(生産・生業)/ はこぶ(交通・運輸)/ とりかえる(交換・交易))/ 第3章 つながりのデザイン(つどう1 血縁/ つどう2 地縁/ つどう3 社縁)/ 終章 私(たち)が資料である―民俗学の目的と方法

【著者紹介】
菊地暁 : 1969年北海道生まれ。京都大学文学部卒業、大阪大学大学院文学研究科博士後期課程修了。博士(文学)。現在‐京都大学人文科学研究所助教。専攻‐民俗学(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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読書メーターレビュー

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  • kinkin さん

    民俗学というものについて今までなにやら近寄りがたい印象があって避けてきたが読んでみた。要は「普通の人々が営む日々の暮らしの中に入り込み仕組みと歴史を解き明かす(本書より)学問ということを知った。すると人が関わってくることはすべて民俗学で処理できてしまうと感じた。スマホやネットゲームも風俗や不倫、パワハラまで間口がとたんに広くなる・それらを事実として目をそらさない大切さを知った。まずは「あるく・みる・きく」から気楽に始める学問の誘い。図書館本

  • HANA さん

    民俗学のエッセンスをわかりやすく教示した一冊。といっても学術的な方法論ではなく、衣食住といった暮らしや働きや交通、交易等の生業、地縁血縁社縁といった人々の繋がりがどのように変化してきたか。という具体例を挙げつつ、そこから民俗学とはどういったものか、という事を浮かび上がらせる手法を取っている。といっても決して堅苦しい書物ではなく、衣一つとっても下着から入る等、まあ何と言うかとっつきやすい。他にも学生の生の声や関連書籍のガイドブック等、色々痒い所に手が届く作りで民俗学に興味を持つ人にとっては必読となるかも。

  • venturingbeyond さん

    藤森照信氏が帯に「食べて着て働いて住んで祈って。民俗学の間口はこんなに広い。...」と記す通り、民俗学の豊穣さと面白さを初学者に分かりやすく示す、これぞ入門書という好著。著者が序章の終わりで、「「資料としての私(たち)」を起点に、個別専門分野化するガクモンを問い返し、問い改め続けようとするところに、人々の生活の「まるごと」を引き受けようとする民俗学の本願があるのだと考えたい。」と説く「野心的もしくは無謀なガクモン」の魅力が、最後まで読み終えるときちんと読者に伝わる構成になっている。文献リストもgood!!

  • かふ さん

    日常の中で変化していく人々の暮らしを見つめて行くことで万人が出来る学べる「普通の人」の学問。柳田國男が提唱したのは、これからの人は平等に学び知識を広げていくこと(在野とかいう)で、民族学は我々の衣食住について学びながら「君たちはどう生きるか」みたいな。いろいろな学びがあったが、「遠野」を旅しながらこの本を読めたのは良かった。ちなみに「旅」は「たべる」から来ているので、食べ物を求めて漂泊する人のイメージで、旅行のtravelはtroubleから来ている話だという。だから小旅行ということか。

  • あきあかね さん

     衣食住や生業、交通、交易ー普通の人びとの日々の暮らし、来し方行く末を、身の回りの生活事実から見つめ直す民俗学の広範さが感じられた。「人間の一生を一通り考えてみようとする」と民俗学を評する著者の言葉は過大ではないだろう。 文字資料だけでなく、「歴史」が刻み込まれた私たち自身が「資料」となる民俗学の特色も興味深い。本書でも、各テーマ毎に原論、前近代、近代、現在という構成をとるが、その後に様々な地域の出身の受講生へのアンケート回答が置かれている。新書という限られた紙幅で全体を概観しなくてはならない

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