日本の雇用と中高年 ちくま新書

濱口桂一郎

基本情報

ジャンル
ISBN/カタログNo
ISBN 13 : 9784480067739
ISBN 10 : 4480067736
フォーマット
出版社
発行年月
2014年05月
日本
共著・訳者・掲載人物など
:
追加情報
:
238p;18

内容詳細

労働問題の責任ある唯一の答えは「長く生き、長く働く」を目指すことしかない。けれど社会環境が激変しつつあるなか、雇用と働き方をめぐる問題が噴出している。ひとたびレールを外れると、年齢が足枷になって再挑戦もままならない。損か得か…などといった不毛な議論では、この状況の大転換を見失ってしまう。感情論では雇用は増えないし、不公平も解決できないのだ。では、矛盾だらけの建前と本音のどこが問題か。どのような制度設計が可能なのか。第一人者が労働問題の本質を平易に解き明かす。

目次 : 序章 「若者と中高年、どっちが損か?」の不毛/ 第1章 中高年問題の文脈/ 第2章 日本型雇用と高齢者政策/ 第3章 年齢差別禁止政策/ 第4章 管理職、成果主義、残業代/ 第5章 ジョブ型労働社会へ

【著者紹介】
濱口桂一郎 : 1958年大阪府生まれ。東京大学法学部卒業。労働省、欧州連合日本政府代表部一等書記官、衆議院調査局厚生労働調査室次席調査員、東京大学客員教授、政策研究大学院大学教授を経て、現在、労働政策研究・研修機構の主席統括研究員(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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読書メーターレビュー

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  • GAKU さん

    日本で何故メンバーシップ型労働が根付き、それに伴い中高年労働者はどのように扱われ、そして現在は?日本の雇用問題、人事政策、労基法の変遷、現状とコンパクトに、分かり易く纏められており、参考になった。これからの日本、メンバーシップ型労働から、ジョブ型労働へ上手く移行出来れば良いと私は思うのですが。中々、難しいでしょうね。最後の方で、やっと女性労働者に関しても触れられていた。引き続き同著者の「働く女子の運命」を読み、働く女性の活躍を阻害する要因を、より深く考察していきたい。

  • アナクマ さん

    雇用問題を雇用システム改革の問題として論じる。例えば、ライフサイクルに応じて労働者にかかるコストは「社会が健全に再生産していくために必要不可欠なコストですが、労働者の提供する労務の対価とは直接関係がありません」そこで、さまざまな社会保障や雇用上の対応策が採られるが、それらの保障システムは互いに関わり合っているので、一部をいじれば済むという話ではない。◉「表層的な損得論をもてあそんでいるような人々の手に負え」ないのだと断じる彼の著作は、雇用問題全般の基礎構造を知るためには必読だと思います。

  • くたくた さん

    自分が労働環境や条件に希求するものが、おおよそ日本の労働行政(国)が進もうとしているものと時代的にも内容的にも軌を一にしていたことに、軽く衝撃を覚えた。前著「若者と労働」で縦型「メンバーシップ型」と横型「ジョブ型」の労働類型を分かり易く説明してくれたが、今著では、特に中高年に焦点を当てつつメンバーシップ型の弊害を読み解いていく。自分が居心地が良いと感じさえする会社のありようが本質的に過酷なものであることを、噛んで含めるように、教え諭すような本。取り敢えず読んで観てくれ、と特に同年代に勧めたい。

  • Francis さん

    日本型雇用の問題点を語らせたら恐らく一番の濱口桂一郎さんによる中高年の雇用問題についての著書。「職務の定めがない雇用契約を最大の特徴とする日本型雇用」がどのようにして生まれ、なぜ日本で広く受け入れられていったのか、そしてその日本型雇用が中高年のリストラや追い出し部屋などの日本独特の中高年の雇用問題をどのようにして発生させているのかが分かりやすく述べられている。濱口さんの問題意識はこの本でも全くぶれがなく漸進的にジョブ型雇用に移行するなどの濱口流の解決策の提示もさすがだと思う。

  • Humbaba さん

    社会システムと給与体系は互いに関係がある。給与システムだけを諸外国と合わせても、他の部分が違っていれば巧く合致はしない。経営者は経営者の目線で要求を出し、労働者は労働者の目線で要求を出す。それらを巧くまとめることが大切なのだが、そのためにはそもそも互いに何を主張し、本当の目的がどこであるかを探る必要がある。

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