ロシア・ナショナリズムの深層 ドストエフスキーの視線から

植田樹

基本情報

ジャンル
ISBN/カタログNo
ISBN 13 : 9784779125638
ISBN 10 : 4779125634
フォーマット
出版社
発行年月
2019年03月
日本
共著・訳者・掲載人物など
:
植田樹 ,  
追加情報
:
303p;21

内容詳細

ソ連崩壊後の混乱と怒りと屈辱感は、今から150年前のクリミア戦争の敗北から農奴解放、革命へと向かう一大転換期の時代と類似点が極めて多い。ドストエフスキーはこの時期、大作の執筆の傍ら、雑誌に連載した『作家の日記』の評論で、スラヴ派の論客として政治、社会評論家として精力的に活動したが、その主張や当時の対ヨーロッパについての屈折した視点や感情は、現代のロシアの行動を理解する上では不可欠である。プーチンに率いられる現代ロシアの強力なナショナリズム、大国意識の底にあるスラブ主義の本質に迫る。

目次 : 第1部 沸騰するロシア・ナショナリズムのマグマ(ソビエト連邦の崩壊/ チェチェン人との戦い)/ 第2部 爆発するロシア・ナショナリズム(モルドヴァの“沿ドニエストル共和国”/ グルジア(ジョージア)のアブハジアと南オセチア ほか)/ 第3部 ロシア・ナショナリズムの源流(領土に固執する民族の“遺伝子”/ ロシア・ナショナリズムの形成 ほか)/ 第4部 ドストエフスキーとロシア・ナショナリズム(一九世紀後半の東方問題/ ドストエフスキーと『作家の日記』 ほか)/ 第5部 付録:ペトラシェフスキー事件―ロシア思想史の断章(ロシア民族の進むべき道をめぐって/ ドストエフスキーの弁明と真相)

【著者紹介】
植田樹 : 1940年生まれ。東京外国語大学ロシア科卒業。日本放送協会(NHK)に記者として入局。元モスクワ特派員(旧ソ連・東欧担当)、ニューデリー特派員(南西アジア担当)、ワルシャワ移動特派員(ワレサの連帯運動)、テヘラン移動特派員(ホメイニ革命、イラン・イラク戦争)、解説委員。元・日ロ交流協会顧問、副会長(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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読書メーターレビュー

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  • カイエ さん

    前半はロシア史、後半はドストエフスキー『作家の日記』からの引用と解説という構成。現在のウクライナ情勢を考えるうえでのヒントになればと思い読んだが、いやこれは根深いなぁ。ロシアと西欧が仲良くなる最大のチャンスはソ連解体時だったのだけど、そこで失敗してしまったのだね。長い長い時間をかけて拗れてしまった関係は、そう簡単には解けそうもないと強く感じました。

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