基本情報
内容詳細
ほかの作家と並置し、ある観点から比較することで立ちあがるベロー文学の広がりと深さ…。アメリカ文学史に顔を出す名だたる作家たちの重要作品と一緒にベローの小説が縦横に論じられていく本書では、その思わぬ影響関係をもつ文学世界に引きずり込まれてゆく。現代的問題と文学の癒しが交差するベロー文学論集。
目次 : ソール・ベローとダニエル・デフォー―『雨の王ヘンダソン』と『ロビンソン・クルーソー』/ ソール・ベローとスティーヴン・クレインの海―『オーギー・マーチの冒険』第二五章を読む/ ソール・ベローとジョン・スタインベック―二人のノーベル賞作家の比較研究事始め/ ソール・ベローとアイザック・ローゼンフェルド―「ゼットランド」と「ソロモン王」/ ソール・ベローとラルフ・エリスンの五〇年代―“見えない人間”を探して/ ソール・ベローとジョナサン・フランゼン―『ピューリティ』における反知性主義と共同体/ ソール・ベローとアルフレッド・アドラー―アドラー心理学から考察する『この日をつかめ』/ ソール・ベローの“修復”とジョン・アップダイクの“受容”―『サムラー氏の惑星』と『帰ってきたウサギ』を中心に/ ソール・ベローと遠藤周作のホロコーストへの応答―『サムラー氏の惑星』と『沈黙』を中心に/ ソール・ベローとトニ・モリスンの男性像―『この日をつかめ』と『ソロモンの歌』の“恰好悪い男”比較/ ソール・ベローとグレイス・ペイリー―“家”を問う女性たち/ 父と息子のニューヨーク物語―ベロー、オースター、フォア/ ソール・ベローとジョナサン・サフラン・フォア―“書く”行為がもたらすアイデンティティ/ ソール・ベローと村上春樹―流浪・修復・自己の掘り下げ
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