CD 輸入盤

ピアノワークス3 岡城千歳

坂本龍一

基本情報

ジャンル
:
カタログNo
:
KKC4149
組み枚数
:
1
レーベル
:
:
International
フォーマット
:
CD
その他
:
輸入盤

商品説明


坂本龍一推薦! 教授も認めたピアニスト、
岡城千歳トリビュートCD「坂本龍一ピアノワークス3」
山本耀司パリコレの曲を弾く


「BTTB」からの選曲と前衛作品や習作時代のピアノソロ作品を含む「坂本龍一ピアノワークス1」、映画音楽を中心とした「ピアノワークス2」に続く、岡城千歳による坂本龍一ピアノワークス第3弾。坂本自身も推薦文を寄せているように、岡城独自の解釈とダイナミックな演奏スタイルで、坂本作品の真価を全く別方向から新発見・再認識できる一枚。
 『ブリッジ』は、山本耀司1995年秋冬プレタポルテのパリ・コレクションショーのために作曲された、坂本龍一の30分のピアノ曲。ミニマル的「ブリッジ」は、曲を構成する要素が最小限に抑えられており、その密やかで孤独な憂いに満ちたモチーフが微妙なニュアンスの変化を伴いながら展開していき、最終的に悲嘆で爆発していきます。坂本の和声のこだわり、アコースティック、ミニマリズム、静謐さ、抒情性、センチメンタリズム、そういったものが集大成され、コアな坂本ファンの間で最高傑作との呼び声が高い楽曲。演奏は、坂本が「静」「静謐」とすれば岡城は「動」「ダイナミック」。モデルが歩くテンポ感、服の色彩の移ろいよる音色感、山本耀司のショウの全体的構成、こういったものすべての要素を包括的にとらえ、表現したものが坂本ヴァージョンとすれば、岡城ヴァージョンは視覚を一切排除し、岡城が坂本作品に対してピアノワークスシリーズを通して一貫して行ってきている、純粋に楽譜から音楽を読み取り、曲を再創造しています。
 岡城はこの新譜で『坂本龍一へのオマージュ、グレイテスト・アーティスト』という新曲を坂本に献呈しています。しばらくしてピアニストとして活動休止していた岡城千歳のピアニストとして復帰第一弾に、これまで困難を乗り越える勇気をくれた坂本作品へ感謝と尊敬を込めてオマージュの新曲を捧げました。まず坂本に相談し「主題と変奏」の作曲技法と曲の構想とアイディアを伝え、坂本より編曲の許可を得た後も、新曲完成後CD全曲を何度も聴いてもらい、CDのマスタリングの音質への指導なども受けながらCDを完成。この録音を非常に喜んだ坂本からライナーノートへの推薦文とエールを送ってもらったといいます。
 2017年夏にMIDIキーボードで行われたスタジオ録音による『坂本龍一へのオマージュ』以外は、長野県文化会館ホクトホールでの名器ハンブルグスタインウェイによる2004年コンサートのライブ録音。このコンサートは驚くことに『ブリッジ』の日本初演でした。このライヴ録音を発売するに至った理由を岡城はこのように言っています。「この時のコンサートは日本初演という名誉なことだったし、だから余計に自分でも気分が高揚していた。ライヴ録音ならではのヒートアップぶりや突っ走った高揚感や無茶ぶりが、この時1回きりのコンサートでこそ可能だった。今スタジオ録音したら自分は違う風に弾くかもしれない。ライヴならではのブリッジのハイテンションな即興性、これがオマージュの今の自分と対照をなしていてそれを残したかった。」

【坂本龍一、ライナーノートより『ピアノワークス1』】
「岡城千歳という優れたピアニストが、ぼくの曲を弾いたCDを作るという。習作時代の作品から最近のものまで網羅しているこんなアンソロジーはぼく自身も作ったことがなく、もちろん初めての試みだ。そして岡城はぼくより数段ピアノがうまいんだから、これ以上いいことはない。」

【坂本龍一、ライナーノートより『ピアノワークス3』】
「自分の音楽が違う衣装を着て、別な表情でぼくの前に現れたので、とても新鮮でした。」

【小沼純一、ライナーノートより『ピアノワークス3』】
「坂本龍一作品を岡城千歳が弾くことで、坂本龍一自身が作曲し演奏する音源はたしかに『オリジナル』ではあるかもしれないが、唯一絶対で、動かせないものではなくなり、オリジナル至上主義を解放するものとなるだろう」(販売元情報)

【収録情報】
坂本龍一:
1. Dear Liz
2. 青猫のトルソ

岡城千歳:
3. 坂本龍一へのオマージュ、グレイテスト・アーティスト(ハープ、チェレスタ、プリペアド・ピアノ、マリンバ、微分音のための/『ブリッジ』のモチーフによる主題と変奏)

坂本龍一:
4. ブリッジ - Music for Yohji Yamamoto Collection 1995(1995年秋冬プレタポルテの山本耀司パリコレクション)
5. Lonliness from 'The Sheltering Sky'
6. ゴリラがバナナをくれる日
7. Dream from 'Lack of Love'
8. Yamazaki 2002
9. Career Girl


 岡城千歳(ピアノ)

 録音時期:2004年(1,2,4-9)、2017年(3)
 録音場所:長野県文化会館ホクトクホール(1,2,4-9)、不詳(3)
 録音方式:ステレオ(デジタル/ライヴ:1,2,4-9、セッション:3)
 輸入盤・日本語帯・解説付

内容詳細

くっきりなメリハリが耳に新鮮な坂本龍一ピアノ作品集。第3集はCMなど坂本流リリシズム漂う“実用音楽”だが、岡城は音色鮮やかにきらめかせ、ピアニスティックな音姿に仕立てて耳を引きつける。パリコレのための30分に及ぶ長さの曲でもその流儀を貫いて綻びない。電子音による注釈的自作も興趣深い。(中)(CDジャーナル データベースより)

ユーザーレビュー

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岡城千歳さんによる坂本龍一の作品集の第3...

投稿日:2022/01/23 (日)

岡城千歳さんによる坂本龍一の作品集の第3弾である。 アルバムの中心になるのは、ヨージ・ヤマモトのパリコレのために作曲された「ブリッジ」で、実に30分にも及ぶ大作だが、イマジネーションに溢れていて、メロディーの美しさとも相まって感動的な演奏である。あらためて、坂本龍一のコンポーザーとしての凄さを感じる。この演奏が2004年の日本初演のライヴ録音だが、他のピースを含めて、実に美しいサウンドで収録されていて、夢の様なひとときが過ごせる。アルバムのもうひとつの目玉は「ブリッジ」のモティーフを用いた岡城千歳による「坂本龍一へのオマージュ」で、これは2017年のスタジオ録音である。MIDIキーボードによるハープ、チェレスタ、プリペアド・ピアノ、マリンバのサウンドが再現されていて、なかなかに興味深い。

Ichirokagawa さん | 香川県 | 不明

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とにかく全曲(演奏後の拍手も収録)を聴い...

投稿日:2018/11/14 (水)

とにかく全曲(演奏後の拍手も収録)を聴いてみるべき! 坂本龍一ファンはもとより、バリバリのクラシック・ファンでも感銘を受けること請け合いです! それは、岡城千歳さんの、この長野市ホクトホールでのリサイタルから、今回、スタジオ録音として このアルバムに加えた『オマージュ』までの、音楽的信念を貫こうとして葛藤してきた人生の道のりが、このピアノワークス3に込められているからです! 実際にここでピアノが演奏されているのではないかと思えるくらいに、とても自然な音の響きです!

イリビタッテ さん | 東京都 | 不明

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人物・団体紹介

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坂本龍一

”世界のサカモト”なんと名誉ある呼び名だろう。常に斬新で柔軟な音楽性はYMOに始まり、日本に世界にと、その素晴らしい音楽を作りつづけている、天才音楽家、教授こと坂本龍一。陳腐な言葉では称え尽くせぬ芸術家でありながら、お茶目な部分も持ちあわす人間性が彼の器の大きさを物語っている。

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