悪い言語哲学入門 ちくま新書

和泉悠

基本情報

ジャンル
ISBN/カタログNo
ISBN 13 : 9784480074553
ISBN 10 : 4480074554
フォーマット
出版社
発行年月
2022年02月
日本
共著・訳者・掲載人物など
:
和泉悠 ,  
追加情報
:
256p;18

内容詳細

「あんたバカぁ?」「このタコが!」「だって女/男の子だもん」。私たちが何気なく使う言葉にも、悪い言葉がたくさん潜んでいる。では、その言葉は本当はどこが悪いのか?さらには、どうしてあの言葉はよくてこれはダメなのか?議論がつきない言葉の善悪の問題は哲学、言語学の観点から解き明かす。読み終えると「ことば」への見方が変わるはず。

目次 : 第1章 悪口とは何か―「悪い」言語哲学入門を始める/ 第2章 悪口の分類―ことばについて語り出す/ 第3章 てめえどういう意味なんだこの野郎?―「意味」の意味/ 第4章 禿頭王と追手内洋一―指示表現の理論/ 第5章 それはあんたがしたことなんや―言語行為論/ 第6章 ウソつけ!―嘘・誤誘導・ブルシット/ 第7章 総称文はすごい/ 第8章 ヘイトスピーチ

【著者紹介】
和泉悠 : 1983年生まれ。University of Maryland,College Park,Ph.D.現在、南山大学人文学部人類文化学科准教授。専門分野は、言語哲学、意味論。特に日本語と英語を比較しながら名詞表現を研究。また、言語のダークサイドに興味があり、罵詈雑言をはじめ、差別語、ヘイトスピーチの仕組みとその倫理的帰結についての研究も行う(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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読書メーターレビュー

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  • venturingbeyond さん

    言語哲学及び言語学の枠組み・方法論と問題関心を、悪口・憎悪表現・差別表現を具体例に平易に叙述した好著。オースティンの言語行為論を下敷きに、権力関係の構築や再生産に寄与する言語使用を「悪口」・「ヘイトスピーチ」と位置づけ、コンテクストを無視した一律の表現規制が問題であると指摘すると同時に、言語の公共性の観点から、特定のコンテクストの下では、当人の悪意の有無とは無関係に、発言の責任を問うことができ、表現規制も可能とする結論も、本書の論旨を追えば、至極妥当なものと納得できる。巻末の文献リストもありがたい。

  • あやの さん

    言語哲学の入門書の入口という感じ。教えてもらったことのある分野ではあるので興味深く読むことができたが、やっぱり難しかった。哲学的な考え方って、普段の生活ではあまりしないものねぇ。悪口とは、ヘイトスピーチとは何か、といったことを言語哲学的立場から考える。「意味の外在主義・内在主義」がポイントになるとか。あとは「総称文」がヘイトスピーチにつながっていくとか。この本の内容くらいから教えてもらってたらもう少し理解が深まっていたのになぁと、ちょっと残念。

  • ぴえろ さん

    言語哲学という分野があるのを初めて知った。入門書とはいえ難しかったなぁ。悪口とは何か、悪口たるための必要十分条件。ねこはすごい、というような主語が大きい言い方(総称文)の取り扱いは要注意(よく聞くし使いがち)。言語を言葉で説明するのは難しい。

  • よしのひ さん

    「悪口とは何か」を哲学的に考えるというのが、すごく面白かった1冊。またそれだけでなく「ヘイトスピーチ」や嘘について、ここまで深く掘り下げて考えたことのなかった人生だったので、新鮮にも思えた内容である。普段「言語」を扱う仕事をしている+哲学にも興味があるということで、手に取った書物だが、まだまだ無限の可能性と興味が広がっていることを認識させてくれた。さて、日本語の、さらに現代の言葉も扱っていたが、今後どう変化していくのか大いに楽しみになった1冊でもあった。

  • ま さん

    悪口を軸に言語哲学を説いていく。本来平等であるはずの人と人との関係に序列を作り、維持することが悪口の本質。なるほど…しかし難解だった。

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和泉悠

1983年生まれ。University of Maryland,College Park,PhD(博士号)。現在、南山大学人文学部人類文化学科准教授。南山大学言語学研究センター長。専門分野は、言語哲学、意味論。特に日本語と英語を比較しながら名詞表現を研究。また、言語のダークサイドに興味があり、罵詈雑

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