フィールド言語学者、巣ごもる。

吉岡乾

基本情報

ジャンル
ISBN/カタログNo
ISBN 13 : 9784422390055
ISBN 10 : 4422390058
フォーマット
出版社
発行年月
2021年06月
日本
追加情報
:
288p;19

内容詳細

著者は、大阪の国立民族学博物館に勤務するフィールド言語学者。パキスタンとインドの山奥で話者人口の少ない言語を調査しているが、2002年は世界規模の新型コロナウイルス感染症蔓延でフィールドに出られなくなり、長らく「巣ごもり」することとなった。本書は、著者がそのような生活のなかで、日常に溢れる様々な事柄を言語学者目線で眺めて考えたことを綴った言語学エッセイ。世界の多種多様な言語の例を用いながら、言語の世界の豊かさを描き出す。

目次 : 1(言語学が何をして何をしないか―言語学とは何か/ 文法のない野蛮な言語を求めて―言語とは何か/ 語学挫折法―語学 ほか)/ 2(日常をフィールド言語学する―フィールド言語学・個人語/ “緊急”リモート調査チャレンジ―文字・フィールド調査/ 翻訳できないことば―意味論・翻訳・文化的背景 ほか)/ 3(どうして文法を嫌うのか―言語と文法/ 軽率に主語を言えとか言う人へ―主語と主題と主格/ 意味と空気―意味論・語用論 ほか)

【著者紹介】
吉岡乾 : 国立民族学博物館准教授。専門は記述言語学。博士(学術)。1979年12月、千葉県船橋市生まれ。2012年5月、東京外国語大学大学院博士課程単位取得退学。同9月に博士号取得。2014年より、現職。2003年よりブルシャスキー語の研究を開始し、その後、パキスタン北西部からインド北西部に亙る地域で、合わせて7つほどの言語を、記述的に調査・研究している(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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読書メーターレビュー

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  • けんとまん1007 さん

    吉岡乾さんの名前を見て借りた。最近、言語学という分野で、川添愛さんの本を何冊か読んでいるので、関心が高い。最初に、言語学の体系が書かれていて、なるほどそうなんだと。言語とは、そもそも何なのか?文字のある言語、無い言語。文字があることの意味や、それが表現するものなど、目から鱗が落ちる。それにしても、知らない文字を見ると、よく書けるものだなあ〜と思うが、逆でもある。かな・感じ・カタカナが混ざっているのに、使っている文化。興味の先は、どんどん広がる。

  • 榊原 香織 さん

    ネコ好き言語学者、コロナで海外に行けず、部屋で考察する。 53言語のハリポタで考察する”あの人” 多様さに嬉しくてクラクラする。もっとあるのかな。アイスランド語の、欲しいな。

  • Kurara さん

    ★2.5 難しい。【21.49】

  • あおでん@やさどく管理人 さん

    言語学の様々な分野を概観できるエッセイ。用語や具体例に少し馴染みのないものもあるが、一口に「言語学」といってもこれだけのアプローチがあるのか、と驚かされる。面白かったのは「ハリー・ポッター」の登場人物の名前を各国語版で見ていくところ。対応する発音がなかったり、色々な事情で原著と違う発音になってしまうこともある(当然、日本語のカタカナ表記も完全なコピーではないし)。

  • zag2 さん

    フィールド言語学者である吉岡先生が、コロナのため現地での調査ができない「巣ごもり」状態で書いたエッセー集。前著に引き続き、言語学者だからといって語学に堪能というワケではない。必ずしも音を聞き分ける耳が良いというワケでもないという話や、先生の研究手法などを読んでいると、なるほどそうかと納得します。なにか一つの単語がどこか別の国の言葉と共通だから二つの言語には関係がある、といった感覚的な意見は言語学でもなんでもない、といった指摘は、まさに「仰るとおり」ですね。

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