経済安全保障 異形の大国、中国を直視せよ

北村滋

基本情報

ジャンル
ISBN/カタログNo
ISBN 13 : 9784120055393
ISBN 10 : 4120055396
フォーマット
出版社
発行年月
2022年05月
日本
共著・訳者・掲載人物など
:
追加情報
:
325p;20

内容詳細

警察官僚として、日本の技術を盗もうと暗躍するスパイと闘い続け、前国家安全保障局長として経済安全保障の強化に心血を注いだ著者が、軍備を拡張し、力による一方的な現状変更も辞さない中国の有望と戦略を分析。「スパイ天国」とまで揶揄された無防備なこの国を守るための指針を提示し、最新の経済安全保障事情を解き明かす。

目次 : 序章/ 1章 日本を狙うスパイ/ 2章 経済、科学の領域に拡大する安全保障の危機/ 3章 経済安全保障とは何か/ 4章 米中激突の最前線/ 5章 米国、欧州の政策/ 6章 我が国の政策と経済安全保障推進法/ 7章 中国の歴史戦略思考と米国の誤算/ 8章 習近平の「中華民族の偉大な復興」「中国の夢」

【著者紹介】
北村滋 : 前国家安全保障局長。1956年12月27日生まれ。東京都出身。私立開成高校、東京大学法学部を経て、1980年4月警察庁に入庁。1983年6月フランス国立行政学院(ENA)に留学。1992年2月在フランス大使館一等書記官、2004年8月警備局外事情報部外事課長、2006年9月内閣総理大臣秘書官(第1次安倍内閣)、2010年4月警備局外事情報部長。2011年12月野田内閣で内閣情報官に就任。第2次・第3次・第4次安倍内閣で留任。特定秘密保護法の策定・施行。2019年9月第4次安倍内閣の改造に合わせて国家安全保障局長・内閣特別顧問に就任。同局経済班を発足させ、経済安全保障政策を推進。2020年9月菅内閣において留任。2020年12月米国政府から国防総省特別功労章(Department of Defense Medal for Distinguished Public Service)を受章。2021年7月退官。2021年11月経済安全保障法制に関する有識者会議委員。2022年1月オーストラリア政府からオーストラリア情報功労章(Australian Intelligence Medal)を受章。北村エコノミックセキュリティ代表

大藪剛史 : 読売新聞政治部記者。1984年2月1日生まれ。愛知県出身。愛知県立豊田西高校、名古屋大学文学部を経て、2006年4月、読売新聞社に入社し、新潟支局に赴任。12年9月から政治部で総理大臣官邸や自民党を担当。15年4月から経済部で財務省を担当し、16年四月から宇都宮支局。18年4月から政治部で総理大臣官邸や外務省、国会を担当(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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読書メーターレビュー

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  • 横浜中華街2024 さん

    著者は警察官僚出身で、第4次安倍内閣で国家安全保障局長・内閣特別顧問に就任して経済班を発足させ、経済安全保障政策を推進した。6章までは当事者として日本政府の過去と現在の経済安全保障政策の具体的な内容が記されており、大変参考になる。7章以降では目下の日本の最大の潜在敵国とみなされている中国について様々な側面から述べているが、著者は中国の専門家というわけではないので、「チャイナウォッチャー」であればどれもどこかで読んだことがある内容か著名な本の内容紹介でそれほど新鮮味はない。(「共同富裕」の詳細分析は良い。)

  • 古本虫がさまよう さん

    第一章は「日本を狙うスパイ」だ。警察庁外事課長時代(2004年〜2006年ごろ)に指揮した事件を振り返っている。 東芝子会社の社員によるロシアへの機密漏洩事件(サベリエフ事件)。そんな事件あったっけ?という記憶しかないが、会社のほうも世間体を気にしてか、「会社に与えた損害が小さい」いうことで処理し、それもあって、その社員は解雇されたものの書類送検で起訴猶予どまり(ロシア人は書類送検される前に帰国)。そのほか、ニコンやヤマハや三菱電機などに対するロシアや中国や北朝鮮(朝鮮総連)のスパイの接触方法なども詳述。

  • Ajar さん

    最後の章はやや飛ばして読んだものの、日本がこれまで諜報活動にどれだけやられてきたか、身近に感じる、何でもない技術でもデュアルユースの可能性があるものはどれだけ用心してもするに越したことはないことがよくわかる。最近は制度もそれなりに整ってきて(先進国に追いつきつつあって)以前のようなケースも減ったかもしれないが、技術を持つ企業に勤める日本人も必読。土地規制、投資スクリーニングなど、規制はすぐ締め付けだと解釈する人もいるが、平和を願う人、戦争反対な人こそ本書を読んで、想定されうる危機を意識してほしい

  • ふみりな さん

    経済安全保障の観点が政・財・官ともに意識が脆弱だったのが良く理解できた。中国のエコノミックステートクラフトは官民一体となった体制であり推進法が制定されたが安心できない。日本は野党が常に何でも反対ではなく、真剣にあるべき経済安全保障の強化に向け政府与党と研究、協力してもらいたい。

  • ペンポン さん

    これ程一気に読み込んだ本はない!それ程時宜を得た正に読みたい本であった。漸く日本も諸外国並に安全保障を考える様になり、更に経済をもその対象に含めた。遅すぎとの意見もあろうが、動き始めたことを評価したい。これから世界で負けないために何をすべきか?育てるべきかもしっかり述べられている。すべきこととして、技術、物資、土地を守り重要技術を育てる事を打出した。育てる重要技術としてはAI、量子、バイオ、ライフサイエンス、光通信、宇宙、海洋の分野をあげている。後は具体的に進めることだ。漸く。何度この言葉を呟いたか!

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