フェルナンド・ペソア

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アナーキストの銀行家 フェルナンド・ペソア短編集

フェルナンド・ペソア

基本情報

ジャンル
ISBN/カタログNo
ISBN 13 : 9784779125997
ISBN 10 : 4779125995
フォーマット
出版社
発行年月
2019年06月
日本
共著・訳者・掲載人物など
:
追加情報
:
181p;20

内容詳細

トランクの底から現れた人たち。ポルトガル文学の巨星・ペソアの時代を透視する鋭い眼と豊かな文学性に富む知られざる短編・本邦初訳。

【著者紹介】
フェルナンド・ペソア : 20世紀ポルトガルを代表する文学者。1888年リスボンに生まれる。南アフリカ領事の義父にしたがい南アフリカのダーバンに渡り、英語による教育を受けて育つ。帰国後、大学に籍をおくが短期間で中退。商業翻訳で生計をたてつつ、寄稿、誌上論争、雑誌創刊など活発な活動をくりひろげ、ポルトガル前衛芸術運動の中心的存在となるものの、生前その名が一般に広く知られることはなかった。1935年リスボンにて没。死後、トランク一杯の未発表草稿が発見され脚光を浴びる

近藤紀子 : 1969年生まれ。早稲田大学第一文学部文学科日本文学専修卒。出版社勤務のかたわらポルトガル文化センターでポルトガル語を学び、その後翻訳家に(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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読書メーターレビュー

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  • ケイ さん

    短編七つ。シニカルであったり、少し滑稽であったりする話などには、ほらそうだろ?とでも言うような小賢しさを覚えることが多いが、この作者にはそれがない。しかし、『たいしたポルトガル人』の切れ者を素直に賞賛もできず、表題作などは屁理屈の禅問答だろうか、よくもここまでのやり取りをさせたなと思ってしまうのは、心の中に入り込んで触れてくるような感動も伴わないからだ。ペソアという文学者の作品を読むのが初めてだからか、他の方の感想を読むと、私はきちんと味わいきれなかったようにも思う。

  • nobi さん

    ペソアという透明で詩的な響きとヨーロッパの端に位置するポルトガルの作家ということでエキゾチックな香りの作品を想っていたけれど、違った。大時代的な言い回しにもあざとく見えてしまうプロットにも馴染めない。いくつかの気味の悪い成り行きや結末は、読んでしまうと脳裏から去らない困った代物。表題作の「アナーキストの銀行家」は異色。自らの生き方を正当化する理屈をくらくらするほど延々と積み上げる。20世紀前半、専制政治でもブルジョア社会でもなく自由な社会の到来を夢見ていたのであろう当時、それが絵空事だと喝破するかのよう。

  • Tenouji さん

    あのペアソの短編集。「独創的な晩餐」は好みではないが、「アナーキストの銀行家」には、少々驚く。アンビバレントな個人主義の現代を予言したような内容。あのジョージ・オーウェル著「1984年」にも、つながる話なんではないだろうか…

  • zirou1984 さん

    ペソアの小説が邦訳されるのは初ということで期待して読んでみたが、散文詩の世界に留まらない、多面的な顔を持つペソアにまた一歩近づけたと思わせてくれるものであった。詩人としてのペソアが暗闇で一歩一歩の足取りを不確かに進めようとするものならば、本作の短編の多くは軽やかとすら言えるものであり、「独創的な晩餐」は軽妙なダンスで人を食ったかのようだ。表題作については修正稿も残っている通り完成度は決して高くないものの、「私は決して、私自身ではない」というペソアのアイデンティティと合わせて考えると感慨深いものがある。

  • かもめ通信 さん

    英国怪奇小説的な雰囲気が漂う「独創的な晩餐」、ペソアらしい(?)気がする「忘却の街道」ピリリと皮肉が効いているいくつかの掌編、らしくないようでやっぱりらしい気もする「アナーキストの銀行家」。いろいろな顔が見え、いろいろな味が味わえるという点ではいかにもペソアらしい作品集といえるのかも。

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フェルナンド・ペソア

1888‐1935。ポルトガルの首都リスボン生まれ。5歳にして父を失い、母が南アフリカ共和国のダーバン駐在の領事と再婚し、義父の任地に向かう。10年近くイギリス系の教育を受け、英文学に親しむ。1905年、リスボンに戻り、実の父の祖母の家で暮らし始め、これ以降この町を離れることもまれ。大学も退学し、貿

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