CD

交響曲第2番、序曲『コケイン』 ゲオルグ・ショルティ&ロンドン・フィル

エルガー(1857-1934)

基本情報

ジャンル
:
カタログNo
:
UCCD4666
組み枚数
:
1
:
日本
フォーマット
:
CD

商品説明

エルガー:交響曲第2番、『コケイン』序曲
ゲオルグ・ショルティ&ロンドン・フィル


交響曲第2番はイギリス国王エドワード7世に献呈すべく書き始められ、作曲中に王が崩御したため、亡き国王の追悼に捧げられました。『コケイン』はロンドンの生き生きとした街の様子を描写した作品。(メーカー資料より)

【収録情報】
エルガー:
1. 交響曲第2番変ホ長調 op.63
2. 序曲『コケイン』 op.40


 ロンドン・フィルハーモニー管弦楽団
 サー・ゲオルグ・ショルティ(指揮)

 録音時期:1975年2月(1)、1976年2月(2)
 録音場所:ロンドン、キングズウェイ・ホール
 録音方式:ステレオ(アナログ/セッション)

内容詳細

ショルティとLPOが1970年代半ばに録音したエルガー2作品をカップリング。イギリス国王エドワード7世に献呈すべく作曲された交響曲第2番、ロンドンの生き生きとした街並みを描いた序曲「コケイン」を収録している。(CDジャーナル データベースより)

収録曲   

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広範なレパートリーを誇ったショルティであ...

投稿日:2012/09/23 (日)

広範なレパートリーを誇ったショルティであるが、英国王室から「サー」の称号を得ただけに、英国音楽、特にエルガーの楽曲を得意としていたことについては意外にもあまり知られていない。2つの交響曲や行進曲「威風堂々」、チェロ協奏曲、エニグマ変奏曲、その他の管弦楽曲など多岐に渡っている。ショルティと同様に数多くのレコーディングを遺した先輩格のカラヤンは、エルガーの楽曲を殆ど録音しなかったし、後輩のバーンスタインもエニグマ変奏曲と行進曲「威風堂々」の一部のみの録音にとどまっている。そして、ハンガリー系の指揮者のライナーやオーマンディ、セルなどの録音歴などを考慮に入れても、ショルティのエルガーへの傾倒ぶりがよく理解できるところだ。本盤には、エルガーの交響曲第2番及び序曲「コケイン」がおさめられているが、いずれもエルガーを得意としたショルティならではの素晴らしい名演と高く評価したいと考える。オーケストラは、他のエルガーの楽曲の場合と同様に、シカゴ交響楽団ではなく、ロンドン・フィルを起用しているが、楽曲によってオーケストラを使い分けるというショルティなりの考え方によるものではないかとも思われる。交響曲第2番におけるショルティのアプローチは、例によって強靭なリズム感とメリハリの明瞭さを全面に打ち出したものであり、その鋭角的な指揮ぶりからも明らかなように、どこをとっても曖昧な箇所がなく、明瞭で光彩陸離たる音響に満たされていると言えるところだ。したがって、同曲に、英国の詩情に満ち溢れた美しさを期待する聴き手にはいささか不満が残る演奏と言えるかもしれないが、絶対音楽としての交響曲ならでは堅牢な造型美、そして広範なダイナミックレンジを駆使したスケールの雄大さにおいては、他の英国系の指揮者による演奏においては決して味わうことができない独特の魅力を有しているとも言えるところであり、他の演奏とは異なったアプローチにより、同曲の知られざる魅力を引き出すことに成功した名演と評価してもいいのではないだろうか。特に、一部のトゥッティの箇所において、これはロンドン・フィルの必ずしも一流とは言い難い技量にも起因しているとは思われるが、いささか力づくの強引さが感じられるきらいもないわけではないが、緩徐楽章においては、ショルティなりに情感豊かに歌い抜いており、演奏全体としては十分に剛柔のバランスがとれているのではないかと考えられる。ショルティの統率の下、必ずしも一流とは言い難いロンドン・フィルも、随所に粗さは感じさせられるが、演奏全体としては十分に健闘していると言えるところであり、持ち得る実力を存分に発揮した好パフォーマンスを発揮していると評価したい。併録の序曲「コケイン」は、いかにもショルティ向きの作品だけに、正に水を得た魚のように生き生きとした躍動感あふれる素晴らしい名演だ。音質も英デッカによる極めて優秀なものであり、ルビジウム・クロック・カッティングによって更に鮮明さが増したと言えるところだ。もっとも、ショルティによる素晴らしい名演であり、今後は、可能であれば、交響曲第1番も含め、シングルレイヤーによるSACD&SHM−CD盤で発売して欲しいと思っている聴き手は私だけではあるまい。

つよしくん さん | 東京都 | 不明

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エルガー(1857-1934)

近代イギリスを代表する作曲家、サー・エドワード・ウィリアム・エルガーは、1857年6月2日、イギリス中西部ウスター近郊のブロードヒースで生まれました。経済的に恵まれなかったため正規の音楽教育を受けることができず、ほとんど独学で勉強したそうですが、ピアノ調律師で楽器商を営んでいた父親のウィリアムは、生業のかたわら聖ジョージ・ローマ・カトリック教会のオルガニストを務めていたそうですから、やはりその血の

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