『パヴァーヌ〜フランス・ヴィオラ編曲集』　リサノフ、ウェイス

ヴィオラが奏でる秋色の叙情。貴公子リサノフの腕が冴える。

SACDハイブリッド盤。1978年生まれのイケメン・ヴィオラ奏者リサノフ。今後のヴィオラ界を背負う期待の星の彼が、フランス系作品に挑戦しました。
　ラヴェルとドビュッシーはピアノの名作を、旧ソ連の名門ベートーヴェン弦楽四重奏団のヴィオラ奏者だったボリソフスキーがヴィオラ用に編曲したもの、フォーレは英国のフランス音楽研究家ロイ・ハーワット編曲による『夢のあとに』と、リサノフ自身の編曲によるチェロ曲と合唱曲の編曲といずれも効果的。ヴィオラ独特の深く沈んだ音色がシックなフランス音楽にピッタリ。リサノフと親しいスイスの作曲家リシャール・ドゥビュニョン[1968-]の『呪文』はチェロ曲を、『リート』はコントラバス曲を作曲者自身がヴィオラ用に編曲。ラヴェルを思わせる作風が魅力です。秋に聴きたいアルバムです。（キングインターナショナル）

【収録情報】
・ラヴェル／ボリソフスキー編：亡き王女のためのパヴァーヌ
・フォーレ／ハーワット編：夢のあとに
・フォーレ／リサノフ編：エレジー Op.24
・フォーレ／リサノフ編：ロマンス Op.69
・フォーレ／リサノフ編：パヴァーヌ Op.50
・ドビュッシー／ボリソフスキー編：月の光
・ドビュッシー／ボリソフスキー編：亜麻色の髪の乙女
・ドゥビュニョン：呪文（作曲者によるヴィオラ版）
・ドゥビュニョン：リートOp.44b（ヴィオラ版）

　マクシム・リサノフ（ヴィオラ）
　アシュレイ・ウェイス（ピアノ）

　録音時期：2011年12月
　録音場所：サクスンダム、ポットン・ホール
　録音方式：ステレオ（デジタル／セッション）
　SACD Hybrid
　CD STEREO/ SACD STEREO/ SACD SURROUND