Verve

Verve (ザ・ヴァーヴ) プロフィール

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出身地: 英国ランカシャー州 ウィガン
結成: 1989年
  解散: 1999年4月28日 (2008年に再結成)

現代のブリティッシュポップシーンにおいて最も革新的で魅惑的なバンドとして長年高い評価を受けてきたVerveだが、海外での人気が出始めたのは1997年に「Bittersweet Symphony」を出してからだった。突然の成功というよりは長い間の真摯な活動が、ある時代の幕開けとともに実を結ぶ形で開花したVerveのキャリアだったが、その後は解散や様々な訴訟沙汰、薬物濫用などの厳しい現実が待ち受けていた。

海のように広がるサウンドに60年代風のサイケデリアとシューゲイザー的な音の煌きを融合したVerveの音世界は現代のロックンロールにおいて最も先鋭的かつ複雑で類まれな作品を次々と生み出していたが、音楽シーンがそれに気づき追いつく前にバンド自体がシーンからほとんど消えてしまっていた。一度は人気に火がつきようやく成功にたどりついたものの、最終的には成功のピークでバンド自体が崩壊してしまう格好となった。

もともとはTheもなく単にVerveとして誕生したバンドは、シャーマン的な雰囲気と60年代のロックスター的な佇まいを持つヴォーカリスト・Richard Ashcroft、ギタリストNick McCabe、ベーシストSimon Jones、ドラマーのPeter Salisburyというラインナップで1989年に北イングランドの街・ウィガンで結成された。The Beatles、Funkadelic、Krautrock (CANなどのドイツのロック)、そしてサイケデリックな音楽のファンだったメンバー達は結成後すぐにHutレーベルと契約、1992年3月にシングル「All In The Mind」でデビューした。同曲はデザイナーのBrian Cannonのアートワークが目を引くシングルジャケットも効を成し軽々とインディチャートのトップをものにした。その後続けてリリースされた「She’s A Superstar」や「Gravity Grave」といった名曲はそれぞれバンドのオリジナリティに溢れた音楽性の発展をまざまざと反映しており、特にRichard Ashcroftの特徴的なヴォーカルとNick McCabeの残響の利いたギターサウンドが際立っていた。

Verveの延々と続く流動的なジャムサウンドはイギリスのインディチャートでは好まれたが、ポップ系ラジオではまったく相手にされなかった。1993年にリリースされたデビューLP「A Storm In Heaven」は素晴らしい出来で批評家にも大変受けが良かったが、そのクオリティが実際の売上につながることはなかった。翌年の夏、Verveはアメリカのロラパルーザフェスティバルのセカンドステージに出演したが、同ツアーでは何度も苦境に遭遇することになった。ドラマーのSalisburyがホテルの部屋を破壊して逮捕される一方で、Ashcroftは激しい脱水症状で病院に運ばれた。また同じ頃、アメリカのジャズレーベルVerveがバンドに対し名前を盗用したと告訴、バンドは強制的にthe Verveと正式名を変更させられた。1995年にはアルバム「A Northern Soul」のためのセッションを開始。大量のエクスタシー(当時イギリスで流行したダウナー系ドラッグ)を摂取しながらレコーディングされたこのアルバムは凄まじいテンションを包含した作品になっているが、残念ながら売上が上がらずメディアの注目を浴びることもなかった。そしてリリース3ヶ月もしないうちにヴォーカルのAshcroftはバンドを脱退する。

2〜3週間後にすぐバンドに復帰したAshcroftだったが今度はNick McCabeがAshcroftの復帰に難色を見せ、彼自身がギター・キーボード担当のSimon Tongに取って代わられる形になった。 しかし1997年初頭にはMcCabeもバンドに復帰、4人組としてVerve は稀代の名盤「Urban Hymns」をリリースするに至った。The Rolling Stonesの「The Last Time」のシンフォニー部分をサンプルしループさせたシングル「Bittersweet Symphony」はスマッシュヒットとなり、アルバムとともにVerveをUKで一番人気あるバンドに押し上げた。しかしこのようなピークにあってもバンドは過去の訴訟沙汰に苛まれ、大ヒットとなった「Bittersweet Symphony」の版権も100%ABKCO Music社に取られてしまった(同社はStonesの旧譜の版権も所有)。しかしその後「Drugs Don’t Work」で初のシングルチャートNo.1を獲得、また「Lucky Man」「Sonnet」といったヒットシングルを次々と飛ばすようになった。一見好調に見えたが1998年のUSツアー中にMcCabeが再度バンドを脱退、様々な噂が飛び交う中、結局バンドは1999年春に正式解散を発表した。

しかし2008年、Verveは劇的な再結成をとげ再び「Forth」という傑作アルバムを生み出している。日本のSummer Sonic 08でもヘッドライナーを務めたことは記憶に新しい。

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