リイシュー盤が出るたびに追加購入させられてしまう名盤です。オリジナル盤こそ所有していませんが、この「Just Another Diamond Day」をアナログとＣＤ盤あわせて何枚所有しているのか、自分でも把握できていません。

初期の音源からして彼女らしい独自の世界が展開されている。リラックスしていながら深く、しかも愛らしい......。

彼女の世界の前では、物心ついた男は皆、ひれ伏すことであろう。聖なる母なる大地の声。母なる大地の声は、戦いに疲れ、傷ついた男たちの心と体を、何も語らず、ただ、ただ、そっと抱きしめて癒してくれる。

和と輪のゆるやかで暖かな接写。ｼﾝﾌﾟﾙかつ奥行のある音の描写、土を踏みしめその土地に根ざしたﾄﾗﾃﾞｨｯｼｮﾅﾙな音像、そこに空と空気と存在を生きてる今として奏でる｡隔てる瞬きに落日の花を咲かせ､ほんの少しの風を手のなかに抱いてみせる｡巡る音に声が重なる時､それはまた新たな時を産む｡

もはや3枚買います！

凄い蔵出し感のあるアルバムですね！秘蔵テープが眠っていて、それが現在に甦ってくるなんて!!信じられませんッ。期待大です♪

こんな人の子守歌を聞きながら育った人は絶対に優しい心の持ち主になれる。

ヴァシュティへの思い入れが強いのは理解できるが思い余っているのでは。たとえば音楽志向は違えどもデトロイトパンクは心に響くもんだよ、ヴァシュティ同様。また外国でも通用しているprogrockという言い方は世代云々などという次元でなくてオッサンの変な先入観のまとわり付いた日本だけのことば“プログレ”と区別する意味なわけ。...軽いなァ。

プログロックって…(笑)それこそエレポップ後の追追追体験位の世代の物言いですが…。(爆笑)騒狂極まりない音も少なからず在するプログレと比べることなどまったく無く本作は…そしてヴァシュティは清浄で静謐、心洗われます。 解らない方は、もはや『形骸化して久しい』という形容詞自体が形骸化・定着したパンクか、喧騒を奏でる事それ自体が主逆転倒し目的と化したノイズ系音楽、もしくはエログロだかプログロだか知りませんが(爆)、そこら辺を老いるまで聴き続けて下さい。

パンクやエレクトロポップの猛威も収まり、プログロックその他のヴェテラン勢がふたたび作品を世に問う気運が高まる今日このごろだが、そんなリハビリテイション後に歩けるようになった、口が回るようになった、といった次元のものとは比較にならない傑作。つまらぬ時代に才能の浪費をしなかったのは、やはり伊達ではない。ヴァシュティさんは普通の感覚の普通のひとだと思うが、なぜ作品はこうも非凡なのだろう。