Progressions: 100 Years Of Jazz Guitar

1906年〜2001年、78名のギタリストの名演が網羅された4枚組CD。ジャンゴ、ウェスからジョン・スコ、メセニー、はたまたジミ・ヘン、ベックまで世代、レーベルを超えた永久保存盤。豪華ブックレット付。
これは、単なるコンピレーションではない。100年という歴史が詰まったギター・モニュメントである。

1906年録音のヴェス・オスマンのラグタイム・バンジョーから、2001年のビル・フリーゼルまで、その間に登場した一流ジャズ・ギター・プレイヤーがほぼ網羅されている。
それは、前述のジャズ・ギターのルーツを紐解き、チャーリー・クリスチャン、ジャンゴ・ラインハルト、ウェス・モンゴメリーといった、開祖・革新者から、コンテンポラリー・ギターの頂点、パット・メセニーやジョン・スコフィールド、マイク・スターンへと系譜されていく。

中でも興味深いのは、ジャズ・ギタリストに限定されていないことだ。
ハワイアンのロイ・スメック、ウェスタンのレオン・マッコーリフ、
ブラジリアンのジョアン・ジルベルト、カントリーのハンク・ガーランド、
ロック/ブルースのジミ・ヘンドリックス、サンタナ、ジェフ・ベック、
ジャズ・ロックのアラン・ホールズワース、
フュージョンのリー・リトナー、ラリー・カールトン、
アヴァンギャルドのデレック・ベイリー、ジェームス・ブラッド・ウルマーなどが網羅されている点である。

つまり、ジャズ・ギターの歴史を語る上で、影響を放ち、受けた彼らの存在は不可欠なのである。

また、付属のブックレットも非常に豪華で、プレイヤー、古いギター広告、ヴィンテージ・ギターやアンプといった写真、ソロの譜面、ギター・レジェンドの証言、イギリス人ギター研究家チャールズ・アレキサンダーの論述、ディスコグラフィー、資料など大変充実した内容となっている。

これは資料としても絶対に保管しておきたい歴史的音楽遺産である。

国内盤のみ日本語対訳付き、完全生産限定盤。