前田憲男 マエストロ ワークス（2CD）

編曲の達人、前田憲男の多才で多彩な魅力を凝縮した作品集！

昨年2018年11月25日に惜しくも亡くなってしまった、作・編曲家 前田憲男。あまりに多作・多忙なため、「両手で同時に違う曲のアレンジを書いた」との噂が出回った、職人にして天才的な編曲作品は膨大な数にのぼる。
　クールなジャズから、おしゃれにアレンジしたポップス、エンターテイメント性の高いテレビテーマまで、才気あふれるバラエティ豊かな楽曲をセレクト。
　ボーナス・トラックとして、本人が「墓場まで持っていきたい一枚」というほど気に入っていたアルバム「アレンジ虎の穴」から、前田憲男自らユーモアを交えて語るアレンジ術の講義を収録。
　氏のアレンジャー、作曲家、プレイヤー、エンターテイナーとしての多角的な魅力を再確認できる作品です。（メーカー資料より）

【収録予定曲】
＜テレビ/アニメ＞
「クイズ面白ゼミナール」オープニング＆エンディング
おしゃべり泥棒のテーマ／中尾ミエ&森山良子
オシャレ３０・３０テーマ／高橋達也＆東京ユニオン
映画「クラッシャージョウ」オープニング（MAIN TITLE）／東京フィルハーモニー交響楽団
ドーン！やられちゃった節／高田純次（TVアニメ「笑ゥせぇるすまん NEW」）
「世界まるごとHOWマッチ」テーマ
「ギミア・ぶれいく」テーマ

＜ポップス/歌謡曲＞
冬のリヴィエラ／森進一
白い指のワルツ（ランゲ：花の歌より）／ホセ高沢
朝の都会には乾いた花がよく似合う／岡沢章
I WILL GIVE YOU SAMBA／ソウル・メディア
あ・かぺら／しばたはつみ
たとえば貝のように（TBS長編大作ドラマ「遙かなり マイ・ラブ−娘たちの戦後−」主題歌）／鹿内 孝
聖者の行進／森山良子
約束／佐々木秀実
トーキョー・シック／佐野元春＆雪村いづみ

＜ジャズ＞
イパネマの娘／前田憲男とティン・パン・アレー
モンクに捧げる曲／原信夫とシャープス＆フラッツ
GO GO A GO GO／前田憲男＝稲垣次郎
ALPHA RAY／前田憲男トリオ
LAZY LAZY／宮間利之とニューハード
8 MINUTES ECSTACY／日本ギター協会員
さくらさくら／見砂直照と東京キューバン・ボーイズ
ヘルタースケルター／猪俣猛とサウンド・リミテッド
ストライク・アップ・ザ・バンド／トリプル・ピアノ（前田憲男、佐藤允彦、羽田健太郎）

＜ボーナス・トラック＞「アレンジ虎の穴」より
講座編〜音楽の歴史／枯葉を題材に〜／前田憲男＆ウインドブレイカーズ
実践編〜劇伴の現場で〜／前田憲男＆ウインドブレイカーズ

ほか収録予定
※曲目・曲順は変更する場合があります。

前田 憲男 Maeda Norio
作・編曲家
1934年12月6日大阪生まれ
幼少の頃より父親から読譜を学び、以後、独学でピアノを習得。高校卒業と同時に関西のライブでプロ入りをする。
1955年に上京。沢田駿吾とダブルビーツ始めとして、1957年から名門ウエストライナーズに在籍する。 この頃からピアニストとしての評価は大変なものであったが、徐々にアレンジャーとしての才能を発揮し、国内のジャズ、ポピュラーシンガーのステージ、レコーディング、ＴＶ番組等の幅広い分野で活躍する。
1975年からNTV番組にレギュラー出演し、大橋巨泉とユニークなトークを展開、人気を博す。
1977年からＴＢＳ「サウンドインＳ」の音楽監督を始めとし、テレビ東京「ポップス倶楽部」、フジＴＶ「ミュージックフェア」、NHK「ザッツ・ミュージック」、テレビ朝日「題名のない音楽会」等の音楽を担当し、長らく第一線で活躍した。
1978年、「Mr.サマータイム」（サーカス）で日本レコード大賞編曲賞を受賞。
1980年、日本最高のジャズメンを集めたウインドブレイカーズを結成。
1981年、東京音楽祭「最優秀編曲賞」受賞。
1983年、ジャズ界の最高位に価する「南里文雄賞」受賞。
この22年間のあいだ、ジャズ専門誌スイングジャーナルの編曲部門でポールウイナーに選ばれ、その高度な音楽理論に裏打ちされたその作品・編曲はわが国が世界に誇れる、最高峰のミュージシャンである。
後年は、多岐にわたる編曲活動の傍ら、その間隙をぬって上記のウインドブレイカーズ、自己のトリオ、前田憲男・羽田健太郎・佐藤允彦の三人による「トリプルピアノ」等の演奏活動の他、Bunkamuraオーチャードホールにて、1989年より1999年まで毎年、東京フィルハーモニーオーケストラを指揮する「TOPS」として独自のシンフォニック・ポップスコンサートを展開し、内外の高い評価を得た。
2018年11月25日、肺炎のため東京都内の病院で亡くなった。（メーカー資料より）