すごいトランペット
トランペットは、その起源が紀元前2000年まで遡ることができるとされる最も古い楽器の1つです。最古のトランペットは金属や動物の角やほら貝から作られ、空気が吹き込まれると、遠くまで伝わる大きな共鳴音を作り出すことができ、ギリシャ・ローマの時代には、サルピンクス (salpinx)と呼ばれる楽器が勝利の合図と敵接近の合図を送るために戦闘中に頻繁に用いられていました。その後、楽器には様々な改良が施されますが、17世紀ころまでは音程を自由に変化させることができず、倍音を生かした旋律を奏でることが精一杯でした。19世紀初頭、ドイツのブリューメルによってバルブが発明され、さらにフランスのラバイェがピストンを発明、その後ウィーンのヨゼフ・リードルがバルブを改良したロータリー式を発明したことで楽器の性能は飛躍的に発展。そして1839年にペリネが発明した3本ピストンのシステムは、現在ほとんどの金管楽器で使用されるほどの画期的なアイデアです。
このアルバムでは「ナチュラル・トランペット」の時代から近代の作品までを網羅。トランペットの発展に伴う様々な作品を楽しむことができます。(輸入元情報)
【収録情報】
1. ジャン=ジョゼフ・ムーレ:ロンドーとファンファーレ - I. ロンドー
2. ハイドン:トランペット協奏曲 変ホ長調 Hob.VIIe:1 - III. Finale: Allegro
3. アルビノーニ:協奏曲『サン・マルク』 - II. Allegro
4. ロッシーニ:歌劇『ウィリアム・テル』序曲(抜粋)
5. ヴィヴァルディ:2台のトタンペットのための協奏曲ハ長調 RV.537 - I. Allegro
6. ヴェベル:トランペットとオーケストラのための6つの変奏曲ヘ長調 - Largo
7. ヒンデミット:トランペット・ソナタ - II. Massig bewegt
8. コレッリ:4声のソナタ ニ長調 WoO.4 - I. Grave
9. フンメル:トランペット協奏曲ホ長調 WoO.1, S.49 - II. Andante
10. ヘンデル:水上の音楽 第2組曲ニ長調 HWV.349 - II. Alla Hornpipe
11. レオポルト・モーツァルト:トランペット協奏曲ニ長調 - II. Allegro moderato
12. トレッリ:トランペットのためのシンフォニア ニ長調 G.4 - III. Allegro
13. ビゼー:カルメン組曲 第2組曲 - IV. 闘牛士の歌
14. バッハ:ブランデンブルク協奏曲第2番ヘ長調 BWV.1047 - III. Allegro assai
15. テレマン:トランペット協奏曲ニ長調 TWV.51:D7 - I. Adagio
16. オネゲル:イントラーダ H.193
17. ベネデット・マルチェッロ:トランペット・ソナタ Op.2-11 - I. Adagio
18. バルダッサーレ:トランペット・ソナタ第1番ヘ長調 - I. Allegretto
19. チャイコフスキー:バレエ『白鳥の湖』 - 第1幕第22番:ナポリ人の踊り
20. ヴィヴィアーニ:教会と室内のためのカプリッチョ・アルモニコ Op.4:トランペット・ソナタ第2番ハ長調
21. パーセル:歌劇『インドの女王』 Z.630 - トランペット序曲
22. トレッリ:5声のソナタ ニ長調 G.3 - II. (Allegro)
23. ヘンデル:メサイア HWV.56 第3部 - アリア『ラッパの轟くとき』
さまざまな演奏家