世界最高峰の名手!
マティアス・ヘフスによるトランペット新時代の幕開け!
「世界最高峰の名手」「新時代のカリスマ・トランペット奏者」などと称される現代の寵児マティアス・ヘフスの新アルバムの登場です。現在ヘフスは44歳、演奏者として大きな円熟期を迎えています。かねてよりその圧倒的な実力は評判になっていたものの、日本ではその演奏を聴く機会がなく「伝説的な名手」として噂されてきました。弱冠19歳でハンブルク国立歌劇場の首席奏者となり、ジャーマン・ブラスのリーダー的存在として活躍してきました。
今回収録した曲は、ヘフス自身が長年演奏し、温めてきたものばかりです。ロータリートランペットを使用しての、オネゲルの輝かしきハイノート、中間部の驚異的なテンポ! シャリエの躍動するリズム、柔らかな音色。フランセの軽やかなテクニック。全編にわたる完璧なテクニック! 聴き所は満載ですが、なんといってもドイツの重厚なロータリーサウンドによるヒンデミットは、必聴です。重厚でありながら、縦横無尽のテクニックを魅せます。今後日本の学生たちの最高のバイブルとなるでしょう。過去のトランペットの名手たちが築いた名演奏を凌駕する新時代のアルバムです。(クリストン)
【収録情報】
・オネゲル:イントラーダ
・シャリエ:ソロ・ド・コンクール
・ボザ:ルスティクス
・ズーターマイスター:演奏会用ガヴォット
・フランセ:ソナチネ
・プログ:3つの小品
・ヒンデミット:トランペット・ソナタ変ロ調
・エネスコ:伝説(ボーナストラック)
マティアス・ヘフス(トランペット)
ステファン・キーファー(ピアノ)
録音時期:2009年9月10-13日
録音場所:富山、北アルプス文化センター
録音方式:DSDレコーディング(セッション)
SACD Hybrid
2ch非圧縮 High Quality SACD (CD STEREO/ SACD STEREO)
【マティアス・ヘフス Matthias Hofs】
6歳からトランペットを始めた後、10歳からはペーター・カレンゼー教授のレッスンを受け始め、1982年にハンブルグ音楽大学のカレンゼー教授のクラスに入学。2年後にはベルリン・フィルハーモニーのカラヤン・アカデミーでコンラディン・グロート教授に師事し、コンチェルトイグザーメン(大学院)を最優秀の成績で卒業した。
19歳からハンブルク州立歌劇場の首席トランペット奏者として活躍。1987年にドイツ音楽大学コンクール、1990年にマルクノイキルヒェン国際音楽コンクールで第1位を獲得し、その他にも1983年にリューベック市のハンザ文化賞、1988年にはエドワルト=ゼーリング賞を受賞、1989年にはドイツ文化省とドルトムントモーツアルト協会から奨学金を受賞されている。
2000年からは、ハンブルク音楽大学でトランペットと室内楽の教授として後進の指導に当たるほか、オーケストラ奏者としてベルリン・フィルハーモニー、ミュンヘン・フィルハーモニーといったような、ドイツを代表するオーケストラへの客演、また客員教授としてもモスクワ、コペンハーゲン、パリ、ロンドン等の音楽大学に招聘されており、マスタークラスも世界各国で行われている。
また金管アンサンブルの代名詞とも言えるジャーマンブラスのメンバーとして、1985年の加入以来、エンリケ・クレスポと共にアレンジャーとして数々の楽曲の編曲も手がけており、これまでに20枚を超えるCDの製作、年間60回を超える公演を行っている。(クリストン)
ヘフスは元ハンブルク歌劇場首席で、ジャーマン・ブラスのメンバー。最初のオネゲルから、強音でも柔らかさを失わないロータリー特有の美音で酔わせる。タンギングの連打や長フレイズなどの場面でもムラなく、安定感この上なし。プログ作品でのピアノを利用した反響の妙味もよくとれている。★(ま)(CDジャーナル データベースより)