Meet Me

フランス、ジャズ・ヴォーカルの新星トリシア・エヴィは、カリブ海のグアドループ出身のフレンチ・カリビアン・シンガー。本作は2010年のデビュー・アルバム『Beginning』に続く、2作目。

自ら作詞・作曲もこなす才女。カリブ海の音楽、ボサノヴァ、ジャズ、シャンソンからの影響を元に、リズミカルで、若々しく、そこはかとなく、エキゾチックな彼女の魅力が光ってます。ジャズ・ギター・レジェンド、ケニー・バレルの楽曲「Loie」にオリジナルの詞をのせたM1でメランコリックにスタートする。英語で歌われるオリジナルのタイトル曲(M3) は、愛すべきポップ・ナンバーでかなり印象的、ヴィニシウス/ジョビンによるボサノヴァ・クラシック(M2,11)、バーデン・パウエルの楽曲に詞をのせたM5、同じくグアドループからパリに渡った、先人ジャズ・トロンボーン奏者、アルヴァート・リルヴァのM4、ショパンのピアノ曲マズルカ(op.67N4)に詞をのせたM7、シナトラやチェット・ベイカーで有名なスタンダード曲M8も、雰囲気たっぷり。バックを支えるミュージシャンたちも確かな演奏を披露。タニア・マリアのバックでも活躍するベーシスト、ティエリー・ファンファン、エディ・ルイス、シャルル・アズナヴールのバンドにも参加経験のあるドラマー、フランシス・アルノーなど。

David Fackeure (p)
Thierry Fanfant (b,g)
Francis Arnaud (ds)