Angelic Warrior

90 年代にプロ・デビュー。当初はドン・バイロン・ビッグバンドなど、大きなアンサンブルの一員としての活動が主でしたが、2006 年、かのビヨンセの世界ツアーのメンバーに抜てき。2009 年の大規模世界ツアーにも再び呼ばれ、ビヨンセの絶大な信頼を受けた彼女は、レコーディングにおけるサウンド編集も任されるまでになりました。そんな『ビヨンセのバンドの女の子』のネームバリューが独り歩きしてしまった感のある彼女ですが、その裏で手堅い実力派ジャズメン達や巨匠達とのセッションも着々と重ね、2010 年に発表された前作も一部の通人達の間で話題となりました。その後、現代のジャズ・シーンを代表する二大女性スターからツアー・メンバーとして声が掛かります。

東京JAZZ 2010での来日も記憶に新しいグラミー・ウィナーの大ベテラン、テリ・リン・キャリントン。彼女が率いる女性だけのユニット『モザイク・プロジェクト』の新ツアー・メンバーに抜てき。そしてもう一つ。エスペランサ・スポルディングのラジオ・ミュージック・ソサエティ・ツアーのバンド・メンバーとして大抜てきされたのです！今回、このエスペランサのバンド・メンバーとして東京JAZZ 2012に出演します。

前作から2 年ぶりの発表となる本作は『天使のような戦士』と言うタイトルからも伺える、しなやかさと優しさの中に秘めた攻撃的な要素を昇華させたサウンドです。前作より遥かにアグレッシヴなアフロ・コンテンポラリー風オリジナル曲の数々と、斬新なアレンジが施されたスタンダード・ナンバーを収録。 特に、手数の多い圧倒的ドラミングを展開するティアの義兄ルディ・ロイストン（ビル・フリーゼル、デイヴ・ダグラス、JDアレンらと共演）と、ゲストで３曲参加しているテリ・リン・キャリントン！この二人が弾丸の様に繰り出すリズムが、アルバム全体を締まりのあるものにしています。他にも、美しいピッコロ・ベース・ソロ聴かせるジョン・パティトゥッチやダイアン・リーヴスと言った超豪華ゲスト陣にも注目です。

レギュラー・メンバーには前述の義兄の他、ティアが音楽を志すきっかけを作った実姉でピアニストのシェイミー・ロイストン。モザイク・プロジェクトのレコーディングにも参加した新進ベーシスト、ミミ・ジョーンズら気心が知れた面々が固め、オリジナル曲のテーマも自身の友人達に宛てたパーソナルなものばかりです。なのに、この良い緊張感に満ちたサウンドは何なんでしょうか！？ティアも師事したケニー・ギャレット近作の世界に通じるものがあります。(新譜インフォより)

Tia Fuller (as,ss,fl) , Shamie Royston (p , Fender Rhodes) , Mimi Jones (b) , Rudy Royston (ds) , Shirazette Tinnin (perc M-2, 6, 9) , Terri Lyne Carrington (ds M-3, 8, 12) , John Patitucci (electric piccolo bass M-1, 2, 4, 6, 9 acoustic bass M-8) , Dianne Reeves (vo M-5)