Beatles' Second Album

大ヒットした前作に続き、1964年4月にリリースされたキャピトルからの2作目。英国2nd『ウィズ・ザ・ビートルズ』収録曲の中から前作に収まらなかった楽曲を中心に、シングル／EPで発表された「シー・ラブズ・ユー」「アイル・ゲット・ユー」「サンキュー・ガール」「ロング・トール・サリー」「アイ・コール・ユア・ネーム」などを収録。前作が1曲を除きすべてオリジナル曲で占められていたのと違い、本作では収録曲の半数である6曲がカバー・ソング。スモーキー・ロビンソン、マーヴェレッツなどモータウンのヒット曲、チャック・ベリー、リトル・リチャードのロックンロール、本場米国でも知る人ぞ知る曲だった「デヴィル・イン・ハー・ハート」などを集めた編集になっている。
なお前述の『ミート・ザ・ビートルズ』と本作『ザ・ビートルズ・セカンド・アルバム』は2004年にボックスセットとして発売された『ザ・ビートルズ '64 BOX (The Capitol Albums Vol.1)』で初CD化されたが、そこでは売れっ子エンジニア、テッド・ジェンセン（NYスターリング・サウンド所属のチーフエンジニア）がデジタル・リマスターを担当。それに対して今回の『THE U.S. ALBUMS』では、2009年のビートルズ全曲デジタル・リマスターに関わったアビイ・ロード・スタジオのチーム（ポール・ヒックス、ショーン・マギー、ガイ・マッセイ、サム・オケル、スティーヴ・ルーク）に、グレッグ・カルビ（スターリング・スタジオのシニア・エンジニア）を加えた布陣となっていて、サウンドがどのように変化しているのかに注目が集まります。（2013/12/20）