Sweat Band

喧騒の70年代を経て、円熟期を迎えたPファンクの面々。ブーツィーが迫り来るダンス・ミュージック〜シンセ〜エレクトロの時代に対抗するべく、ファンク〜バンドの在り方を1980年という新たな時代の幕開けとなる年に説いたのが、このスウェット・バンドであります。参加メンバーはPファンクの主力部隊であるバーニー・ウォーレル、マイケル・ハンプトン、ゲイリー・シャイダーにホーニー・ホーンズ（メイシオ・パーカー、フレッド・ウェズリー、他）が参加。そして、ブーツィーがここで目指したのは前述したとおりの”バンドとしてのダンス・ミュージック”の体現である。

いつものPファンクらしいファンク絵巻的な音の坩堝で脳髄を揺らして踊らせる手法ではなく、ただ単純明快に踊らせるかのような、バンド・スタイルによるダンス・ミュージックの追求。今で言う”ブギー的”なスタイルから、フュージョン的なサウンドなど、他のPファンク作品とは一線を画す作品である。その音のたとえに”ブーツィーが仕切ったJB'ズ”との表現が使われることがありますが、まさに言い得て妙であります。

以前は日本盤のみでCD化されていましたが、そちらも長い間、廃盤の状態が続き、市場価格が高騰していた。今回、めでたく再CD化（海外初CD化）となります。これもブーツィーの新作リリースのおかげ!? 兎に角、Pファンク・ファンはもちろん、ブギー・ファン、80sファン、ファンク・ファンまで幅広く支持されるであろう名作復活を心から祝いたい。（メーカー資料より）