基本情報
内容詳細
■巻頭インタビュー
細野晴臣
■巻頭インタビュー
細野晴臣
打ち込み/録音/ミックスまで自己完結
セルフ・カバー作『HOCHONO HOUSE』
1972年、はっぴいえんど解散と前後して、細野晴臣は埼玉県狭山市の米軍ハウスへ移り住み、そこで鈴木茂(g)、林立夫(ds)、松任谷正隆(k)といったキャラメル・ママ(のちのティン・パン・アレー)の面々と1stソロ・アルバム『HOSONO HOUSE』を作り上げた。はっぴいえんど時代から事実上のソロ曲を録音してきた細野だが、アルバム全曲オリジナルでボーカルを取るのはこの1973年作品が初めて。シンガー・ソングライターとしての細野の原点とも言える本作は、今なお人気が高く、海外でも再発盤がリリースされているほどだ。近年はブギウギ・スタイルのバンドでライブ活動を精力的に行ってきた細野の新作は、そんな『HOSONO HOUSE』の全曲をセルフ・カバーした『HOCHONO HOUSE』。久しぶりに打ち込みを主体とし、完全に一人で制作した今作は、原点と言えるスタイルからアンビエントの諸作など、50年に及ぶキャリアの要素が折り重なった仕上がりとなった。制作の舞台となったプライベート・スタジオDaisy Bellを訪ね、細野に制作中のことを聞いていく。
■SPECIAL REPORT
映画『ボヘミアン・ラプソディ』の舞台裏
この記事が世に出るころには映画『ボヘミアン・ラプソディ』の全世界興行収入は恐らく10 億ドルを突破しているだろう。それを裏付けるように第91 回アカデミー賞では、ラミ・マレックが主演男優賞に輝いたのをはじめ、編集賞、音響編集賞、録音賞の計4部門を獲得した。45歳でこの世を去ったクイーンのボーカリスト=フレディ・マーキュリーの生き様を描いたこの作品は、バンド・メンバーであるブライアン・メイとロジャー・テイラーの協力もあって実際にクイーンのマルチ音源を再ミックスして使っているのもトピック。クライマックスとなる"ライヴ・エイド"のシーンは圧倒的で、とりわけDolby Atmos上映ではまさにライブ会場にいるかのような臨場感を演出している。本企画では、Part 1 /Part 2でアカデミー受賞スタッフたちにDolby Atmosミックスを含むポストプロダクションのワークフローについてインタビュー。Part 3では劇中で使われたクイーンの音源に関して、同バンドのエンジニア3人が詳細を語ってくれた。
■特集@
【監獄式】現代METAL制作メソッド
ヘビー・メタルは年々荒々しく鋭いサウンドに進化しており、今では多くのサブジャンルが存在する。その背景にはDAW やアンプ・シミュレーターの誕生など、制作環境の進化が大きく貢献してきた。メタルの制作現場では、テクノロジーを駆使した独特の手法が多く誕生してきたのだ。そのノウハウを、国内メタル・バンドの作品を多く手掛けているSTUDIO PRISONER のプロデューサー/エンジニア、Hiro 氏が解説。長年謎に包まれていた、国内屈指のテクニックをお届けする。Stay Metal !!
■特集A
ダイナミックEQの勧め
近年注目を集めているエフェクトの一つが、ダイナミックEQ。コンプレッサー/エクスパンダーとパラメトリックEQとを組み合わせ、入力信号の大小に応じてEQでのブースト/カット量が変化するものです。最近ではEQプラグインやマスタリング・プラグインの機能として搭載されることが増えましたが、比較的新しいタイプのエフェクトだけあって、その使い道や上手な使い方に迷っているという読者も多いと思います。この特集ではいち早くダイナミックEQに着目していたエンジニアの渡部高士氏がその使い道を提案。これまで難しかった処理を実現できるダイナミックEQに、ぜひ正面から向き合ってみてください。
■PRODUCTION REPORT
21サヴェージ「a lot」
ポスト・マローンとのコラボ曲「ロックスター」が第61回グラミーで年間最優秀レコード賞に輝き、現在人気沸騰中の若手ラッパー=21サヴェージ。トラップ・ミュージックの産地アトランタを拠点とする彼の2ndアルバム『i am > i was』は、J・コールやチャイルディッシュ・ガンビーノ、ポスト・マローンなどが参加し、アメリカのビルボード・チャート1位を獲得した。このアルバムのリード・シングル「a lot」は21サヴェージとJ・コールによる楽曲で、ROLAND TR-808系キック・ベースが特徴的なビートにボーカル・サンプルが乗るシンプルなトラック。同曲のミックスを手掛けたのがマドックス・キーム、またの名をマッドミックスという若手エンジニアだ。ここではマドックスに、「a lot」のミックスの話を中心に聞いていこう。
■コンサート見聞録
あいみょん@日本武道館
シンガー・ソングライターのあいみょんが、日本武道館で自身の生まれた年を冠する弾き語りライブ"AIMYON BUDOKAN-1995-"を敢行。アップ・テンポな楽曲からバラードまで、全18 曲を披露した。センター・ステージ形式で行われた本公演のPAシステムについて、エンジニアに話をうかがってきた。
■PEOPLE
Nulbarich
■REPORT
◎イマーシブ・オーディオを実現するオーディオ・インターフェース AVID Pro Tools|MTRX
◎音響設備ファイル〜WARP SHINJUKU
◎音響設備ファイル〜日産スタジアム
◎イスラエル・ガルバン+YCAM「Israel & イスラエル」@山口情報芸術センター [YCAM]
◎ソニー Hi-Res Recording Tools 三船雅也(ROTH BART BARON)
◎Rock oN Monthly Recommend TEENAGE ENGINEERING OP-Z
◎BLUE MICROPHONES Impression クロ(TAMTAM)
◎モンスターストライク リミックスで目指す次世代クリエイター
◎REPRODUCER AUDIO Epic 5〜モダン・スタンダードを目指す新進モニター・スピーカー
◎"三角形振動板"が生み出すEHRLUNDマイクの音
音のプロが使い始めたECLIPSE TDシリーズ 高橋健太郎
◎音楽制作のための"原音忠実"を貫くACOUSTIC REVIVEケーブル
etc...
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