CD

森麻季 涙の流れるままに〜ヒーリング・コレクション

基本情報

ジャンル
:
カタログNo
:
AVCL25749
組み枚数
:
1
レーベル
:
:
日本
フォーマット
:
CD

商品説明

森麻季/涙の流れるままに〜A HEALING COLLECTION

超人気ソプラノ歌手、森麻季の人気曲をすべて収録!
久石譲「Stand Alone」(NHK「坂の上の雲」テーマ曲)特別収録!

日本を代表するソプラノ歌手として大活躍している森麻季、近年は、オペラの舞台やリサイタルだけではなく、ドラマのテーマ曲の歌唱でも注目を集め、TVへの出演依頼も急上昇中です。
このアルバムは、今、森麻季でいちばん聴きたい曲をベスト・セレクト。もちろん、すでに多くの方々から愛されている名曲、久石譲 「Stand Alone」(NHK「坂の上の雲」テーマ曲)も特別収録!(avex)

【収録情報】
1. 久石譲:Stand Alone(NHKスペシャルドラマ「坂の上の雲」メインテーマ)
2. 服部隆之:アヴェ・マリア
3. フォーレ:ピエ・イエス〜《レクイエム》より
4. ペルゴレージ:サルヴェ・レジーナ
5. ヘンデル:オンブラ・マイ・フ〜《セルセ》より
6. ヘンデル:涙の流れるままに〜《リナルド》より
7. モーツァルト:アヴェ・ヴェルム・コルプス
8. バッハ:あなたがそばにいたら〜《アンナ・マグダレーナ・バッハの音楽帖》より
9. バッハ:愛ゆえに主は死にたもう〜《マタイ受難曲》より
10. バッハ/グノー:アヴェ・マリア
11. カッチーニ:アヴェ・マリア
12. マスカーニ:アヴェ・マリア
13. シューベルト:アヴェ・マリア
14. フランク:天使の糧

 森麻季(ソプラノ)
 外山雄三指揮、NHK交響楽団(1)
 大勝秀也指揮、新日本フィルハーモニー交響楽団(2,10,12,13)
 金聖響指揮、オーケストラ・アンサンブル金沢(3,9,14)
 アンサンブル・レ・ボレアード、ヴァイオリン&リーダー:寺神戸亮(5,6)
 山岸茂人(ピアノ:8)
 大竹くみ(オルガン:4,7,11)
 編曲:朝川朋之(10)、挾間美帆(12,13)、大竹くみ(4,7,11)


【曲目解説】
1. 久石譲:Stand Alone - NHKスペシャルドラマ「坂の上の雲」メインテーマ
司馬遼太郎が日露戦争を核に明治の青春群像を描いた長編小説を原作とし、2009〜2011年の各年末に全13話を3部に分けて放送するNHKスペシャル・ドラマ「坂の上の雲」。森さんはそのメイン・テーマである「Stand Alone」の第2部用の歌手に起用され大きな話題を呼んだ。明日に向かって“凛として立つ”明治の日本人の美しい姿をイメージして作られたというこの曲、作曲は宮崎駿の長編アニメ映画の音楽であまりにも有名な久石譲(1950-)、作詞を手がけたのは、近年は映画「おくりびと」の脚本など執筆活動でも活躍が目覚ましい小山薫堂だ。

2. 服部隆之:アヴェ・マリア
国民的作曲家・服部良一を祖父に、服部克久を父に持ち、TVドラマや映画のサントラ、ゲームやCM音楽の作曲から、幅広いジャンルの編曲を手がける服部隆之(1965-)の書き下ろしによる「アヴェ・マリア」。【典礼文】をテキストとしながらも、昔話で聞いた日本の田舎の風景が浮かんでくるような不思議な雰囲気を湛えている。壮大なオーケストラによる伴奏だが、まるで幼い頃に母親の背中で聴いた子守歌のような優しさを感じさせる。

3. フォーレ:ピエ・イエス〜《レクイエム》より
古今東西のレクイエムの中でも、フォーレのそれは最も深い優しさと自愛に満ちている。グレゴリオ聖歌以来のカトリック教会音楽の伝統とフォーレ独自の抒情性が融合し、高雅にして慈味にあふれる傑作が生まれた。敬虔なカトリック信者でもあったフォーレがこの曲を作曲するに当たっては、1885年7月25日の父の死、あるいは1887年12月31日の母の死が関係しているという説もある。1888年1月16日に、フォーレが合唱長を務めるパリのマドレーヌ教会で、フォーレ自身の指揮によって5曲からなる第1稿が初演された。1893年1月21日には7曲からなる第2稿が初演され、1901年にオーケストラ・パートを拡充した楽譜が出版された。フォーレ自身は小規模な編成による1893年版に愛着を持っていたとも伝えられる。この録音では、その1893年版が用いられている。第4曲の当たる「ピエ・イエズ」は、イエスに死者の安息を願う1曲だが、単純・素朴な楽曲に、深い優しさと敬虔で真摯な祈りが込められている。(国土)

4. ペルゴレージ:サルヴェ・レジーナ
バロック後期の作曲家ジョヴァンニ・バッティスタ・ペルゴレージ(1710-1736)は列強国の王位継承争いの舞台となったナポリ王国で激動の時代を生き、わずか26歳という若さで亡くなった。彼が残したとされる(真の)作品はそれほど多くないが、最晩年に書かれたこちらは宗教曲の傑作として知られている。「サルヴェ・レジーナ」とは中世以来、聖務日課で歌われる4大聖母賛歌のひとつ。本来はソプラノの独唱と弦楽合奏および通奏低音のために書かれ5つの部分で構成されており、これはその第1曲にあたる。(東端)

5. ヘンデル:オンブラ・マイ・フ〜《セルセ》より
ヘンデルは、18世紀前半のロンドンでの熱狂的なイタリア・オペラのブームにのって、約40曲にものぼるオペラを作曲した。今日、〈ヘンデルのラルゴ〉としてあまりにも名高いこのアリアは(〈オンブラ・マイ・フ〉のタイトルの方がポピュラーだろうか)、オペラ《セルセ(クセルクセス)》の中の一曲。ペルシャ王クセルクセスがプラタナスの美しさをたたえて歌う曲で、イタリア古典歌曲の一曲として広く歌われる一方、様々な楽器にも編曲されて親しまれている。(柿沼唯)

6. ヘンデル:涙の流れるままに〜《リナルド》より
この曲もまた、イタリア古典歌曲の名曲として広く知られている。ヘンデルのオペラ作曲家としてのロンドン・デビュー作《リナルド》の中の一曲で、十字軍の英雄リナルドの許嫁アルミーナが、囚われのわが身を嘆く美しいアリアである。(柿沼唯)

7. モーツァルト:アヴェ・ヴェルム・コルプス
幼い頃から類い稀なる天才振りを発揮し若干35歳で天に召されたヴォルフガング・アマデウス・モーツァルト(1756-1791)の、これは最後の年の夏に書かれたモテット(複数の声部からなるミサ曲以外の宗教曲)。妻コンスタンツェが療養中に世話になったバーデン在住の人物に感謝の気持ちを込めて献曲されている。テキストは14世紀の法王インノケンティウス4世の作とも伝えられている聖体賛歌。「天上の調べ」という言葉がぴったりの深くて優しい旋律は森さんのソプラノ・ソロで聴くとまた格別の輝きをみせる。(東端)

8. バッハ:あなたがそばにいたら〜《アンナ・マグダレーナ・バッハの音楽帖》より
 この曲は、バッハが2度目の妻アンナ・マグダレーナに贈った2冊の音楽帖(《アンナ・マグダレーナ・バッハのための音楽帖》)の第2巻に収められている11曲のアリアと歌曲(そのすべてがバッハの作ではない)の中の一曲で、「あなたがそばいいらしたら、歓喜のうちに私は死を迎え、永久の憩いへと赴きましょう」の歌詞とその澄み切ったただずまいが心を打つ、知られざる名歌である。バッハの作と伝えられるが、原曲はG.H.シュテルツェル作曲とされている。(柿沼)

9. バッハ:愛ゆえに主は死にたもう〜《マタイ受難曲》より
新約聖書の『マタイ福音書』中のイエス・キリスト受難の物語による音楽作品(受難曲)は数多くあるが、質と規模のいずれにおいてもバッハの作品は傑出している。『マタイ福音書』の第26、27章を台本の基礎としたこの傑作は、バッハがライプツィヒのトーマス教会のカントルを務めていた1727年に初演された。その後長く忘れられていたが、1829年にメンデルスゾーンがベルリンで復活演奏を行って以来、バッハの、そしてプロテスタント教会音楽の最高傑作の一つとして広く敬愛されている。このソプラノ・ソロは、第2部の「ピラトの前のイエス」のシーンで歌われる。イエスの功績を語り、その自己犠牲を歌う。(国土)

10. バッハ/グノー:アヴェ・マリア
フランス・ロマン派のオペラ作曲家シャルル・グノー(1818-1893)作だが、本来はピアノ伴奏パートに“鍵盤楽器の旧約聖書”と称えられるJ.S.バッハ(1685-1750)の《平均律クラヴィーア曲集》第1巻の前奏曲を用いたヴァイオリン(またはチェロ)のための作品として書かれたもの。後に【典礼文】が付けられ、今日では様々な楽器のために編曲されて親しまれている。森さんのデビュー・アルバム『あなたがそばにいたら』にもピアノ・ソロによる伴奏で収録されていたが、ここでは荘厳なオーケストラの演奏をバックに。(東端)

11. カッチーニ:アヴェ・マリア
哀愁たっぷりの旋律にのせて、ただ“アヴェ・マリア”という言葉だけを繰り返し情熱的に歌い上げるこの作品は、20世紀末の音楽シーンに突然登場しジャンルを超えて広くカヴァーされる程ポピュラーになった。当初は、現存する最古のオペラ《エウリディーチェ》の作曲家としても名を連ねるフィレンツェのジューリオ・カッチーニ(1545頃-1618)の作とされていたが、現代の作曲家による模作という説もあり、その正体ははっきりしない。(東端)

12. マスカーニ:アヴェ・マリア
身近な人間模様を素材とする悲劇的でエモーショナルな“ヴェリズモ・オペラ”の傑作《カヴァレリア・ルスティカーナ》が有名なピエトロ・マスカーニ(1863-1945)。同オペラの間奏曲は単独での演奏機会も多い人気曲で、「アヴェ・マリア」と題して歌詞を付けて歌われるのも定番。ラテン語の【典礼文】も感動的だが、このピエロ・マッツォーニ作詞のイタリア語版の方が、婚約者に裏切られたヒロイン、サントゥッツァが苦しみの中で聖母マリアに救いを求める気持ちがダイレクトに伝わってきて、より激しく心を揺さぶられるはずだ。(東端)

13. シューベルト:アヴェ・マリア
短い生涯の間に600曲以上のドイツ・リートを残した“歌曲の王”フランツ・シューベルト(1797-1828)の作で、バッハ/グノー作品と並んで広く知られている。【典礼文】で歌われることもあるが、正式には英国の詩人ウォルター・スコットの叙事詩『湖上の美人』のドイツ語訳に作曲された作品の一部で、「エレンの歌V」と呼ばれるもの。描かれているのは、乙女エレンが湖畔の岩の上に立つマリア像の前に跪いて父親の罪が許されることを祈る場面だ。(東端)

14. フランク:天使の糧
ベルギーに生まれたフランクは、パリ音楽院に学び、オルガニストとして活躍した。作曲家として認められたのは50歳を過ぎてからだが、68年の生涯の終盤に作曲された、交響曲ニ短調をはじめとするオーケストラ作品や、ピアノ五重奏曲やヴァイオリン・ソナタに代表される室内楽曲の傑作には、創作への情熱が満ち溢れている。それらの分野に比べると声楽作品は多いとは言えず、その中では1872年に作曲された3声部による荘厳ミサ曲イ長調 作品12が最も大きな作品であろう。このミサ曲全曲が演奏される機会は多くないが、聖体拝領の部で歌われる「天使の糧」というテノール独唱の1曲のみは広く愛されている。(国土)

曲目解説:東端哲也(1,2,4,7,10,11,12,13)、柿沼唯(5,6,8)、國土潤一(3,9,14,)

【森麻季 Maki Mori, soprano】
東京藝術大学、同大学院独唱専攻修了。高丈二氏に師事。文化庁オペラ研修所修了後、ミラノとミュンヘンに留学。プラシド・ドミンゴ世界オペラコンクールをはじめ、多数の国際コンクールに上位入賞を果たす。ワシントン・ナショナル・オペラ《後宮からの逃走》でアメリカ・デビュー以来、ワシントン・ナショナル・オペラ、ロサンジェルス・オペラにおいて《リゴレット》《ホフマン物語》《こうもり》等に出演し成功をおさめる。アシュケナージ、小澤征爾、チョン・ミョンフン等の著名指揮者やウィーン・フィルのメンバー、ミュンヘン・フィル、ゲヴァントハウス・バッハ・オーケストラ等国内外の主要オーケストラと共演を重ねる。古典から現代まで幅広いレパートリーを誇り、コロラトゥーラの類稀なる技術、透明感のある美声と深い音楽性は各方面から絶賛され、2010年は世界バレー開会式での独唱やNHKスペシャルドラマ《坂の上の雲》第2部のメインテーマを歌うなど、まさしく日本を代表するオペラ歌手として常に注目を集めている。近年の主な活動としては、07年、ドレスデン国立歌劇場に《ばらの騎士》のゾフィー役でデビューを飾り、同歌劇場日本公演において再演、続いて同歌劇場室内管弦楽団の日本公演ソリストに迎えられ、いずれも高い評価を得る。08年、P.ヤルヴィ指揮フランクフルト放響、ドレスデン聖十字架合唱団日本公演、09年、新国立劇場《ポッペアの戴冠》、エディンバラ音楽祭《リナルド》、2010年イタリアのトリノ王立歌劇場《ラ・ボエーム》ではイタリアおよび日本公演に出演し、国際的な評価を高める。さらにウィーン・シュトラウス・フェス・ニューイヤー日本公演、ドレスデン聖十字架合唱団《メサイア》日本および台湾公演などに出演。2011年、文化庁支援の舞台芸術共同プロジェクト《椿姫》公演を石川、新潟、富山、福井、兵庫の5都市で大成功させ各地で反響をよぶ。また、自らの企画として《愛と平和への祈り》コンサートシリーズをスタートさせる。ワシントン・アワード、出光音楽賞、ホテルオークラ賞、安宅賞受賞。(avex)

内容詳細

ドレスデン国立歌劇場やトリノ王立歌劇場への出演など、内外での活躍が続く森麻季。当盤は2004年(デビュー盤)から2011年までにリリースされた4枚のアルバムからの音源に『坂の上の雲』第2部メイン・テーマを加えたもの。ヴィブラートを抑えたピュアな歌声に魅了される。(友)(CDジャーナル データベースより)

収録曲   

ユーザーレビュー

総合評価

☆
☆
☆
☆
☆

0.0

★
★
★
★
★
 
0
★
★
★
★
☆
 
0
★
★
★
☆
☆
 
0
★
★
☆
☆
☆
 
0
★
☆
☆
☆
☆
 
0

Soprano Collectionに関連するトピックス

声楽曲 に関連する商品情報

おすすめの商品