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ポルポラからロッシーニまで〜『セミラーミデ』からのアリア集(2CD)
アンナ・ボニタティブス
イタリアのメゾ・ソプラノ歌手アンナ・ボニタティブスによるソロ・アルバムは、紀元前1200年頃のバビロニアの王国アッシリアの女王セミラミスにまつわる、18世紀と19世紀の作品を集めた2枚組のアリア集です。
紀元前1200年頃のバビロニアの王国、アッシリアの伝説上の女王セミラミスは、「バビロンの空中庭園」を造らせたといわれ、美貌の持ち主でしたが、夫であるニヌス王を毒殺したとされています。セミラミスを題材としたオペラは数多くの作曲家が手掛け、中でも最も有名な作品は、ロッシーニによる『セミラーミデ』(1823年)です。
このアルバムでは、18世紀のヨンメッリ、カルダーラ、ポルポラから19世紀のマイヤベーア、ロッシーニ、ガルシアまで、セミラミスを題材にしたオペラからのアリアを収録、その多くが世界初録音となります。それぞれの時代・作曲者の作風によってどのように変化していくかがわかるような興味深い内容となっています。完璧に声をコントロールしつくし、アンナ・ボニタティブスの魅力・実力を多方面から堪能できるアルバムでもあります。(DHM)
【収録情報】
1. カルダーラ:歌劇『エスカローナのセミラーミデ』〜イントロダクションとアリア「Povera navicella」
2. ニコラ・アントニオ・ポルポラ:歌劇『アッシリアの女王セミラミス(セミラーミデ)』〜アリア「Vanne fido, e al mesto regno」
3. ニコロ・ヨンメッリ:歌劇『セミラミスの確認(セミラーミデ)』〜レチタティーヴォとアリア『Barbaro... Tradita, sprezzata』
4. アンドレア・ベルナスコーニ:歌劇『セミラーミデ』〜アリア「Ah non e vano il pianto」
5. トンマーゾ・トラエッタ:歌劇『セミラーミデ』〜アリア「Il pastor se torna aprile」
6. ジョヴァンニ・パイジェッロ:歌劇『ヴィラのセミラーミデ』〜アリア「Serbo inseno il cor piagao」
7. フランチェスコ・ビアンキ:歌劇『ニノの復讐』〜シンフォニア
8. ジョヴァンニ・バッティスタ・ボルギ:歌劇『セミラーミデの死』〜アリア「Figlio diletto e caro」
9. セバスティヤーノ・ナソリーニ:歌劇『セミラーミデの死』〜レチタティーヴォとアリア「Fermati! Il ciel minaccia... Dehsospedi ai pianti miei... Serbo ancora un'alma altera」
10. シャルル・シモン・カテル:歌劇『セミラミス』〜舞曲第2番
11. ジャコモ・マイアベーア:歌劇『セミラミスの確認(セミラーミデ)』〜レチタティーヴォとカンツォネッタ「Piu non si tardi... Il piacer, la gioia scenda」
12. ロッシーニ:歌劇『セミラーミデ』〜合唱とカヴァティーナ「Serena i vaghi rai... Bel raggio lusinghier」
13. マヌエル・ガルシア:歌劇『セミラミス』〜レチタティーヴォとアリア「Gia il perfidodiscese... Al mio pregar t'arrendi」
【ボーナストラック】
・レオナルド・ヴィンチ:歌劇『セミラーミデの確認』〜アリア「Fuggi dagl'occhi miei」
世界初録音(1-10、ボーナストラック)
ピリオド楽器オーケストラによる世界初録音(12,13)
アンナ・ボニタティブス(メゾ・ソプラノ)
ラ・スタジオーネ・アルモニカ(合唱)
アカデミア・デグリ・アストゥルジ(ピリオド楽器オーケストラ)
フェデリコ・フェッリ(指揮)
録音時期:2013年11月
録音場所:イタリア、ブドリオ市立劇場
録音方式:ステレオ(デジタル)
【アンナ・ボニタティブス プロフィール】
イタリアのバジリカータ州で生まれ。9歳から音楽の勉強を始め、最高得点でピアノと声楽のディプロマを修了。国際的なコンクールの受賞を重ね、18世紀からベルカント時代の発声技術の研究とレパートリーの開拓に力を注いでいます。現在に至るまでに50を越えるオペラのタイトルを歌い、レパートリーを広げてきています。ヨーロッパ各地の有名歌劇場や、世界各国のコンサートホールで演奏を重ねています。モーツァルトやロッシーニの主要なオペラに加え、オペラ・ブッファやフランス・オペラに多く出演しています。彼女が得意とする役柄の中でも特に高い評価を受けているものに、ロッシーニの『チェネレントラ』、モーツァルトの『フィガロの結婚』のケルビーノなどでは無くてはならない歌手でもあります。ここ数年ではバロック・オペラに数多く出演し、「抜群なテクニックと表現」「豊穣な響きのある力強い声」と非常に高い評価を得ています。(DHM)