デモテープでのみ製作されたデビュー当時の曲をオリジナルメンバーでリレコーディングした企画モノ。1stと曲の被りがなく、当時彼らのロックに心を震わせたオールドファンにはたまらない一枚。これ一枚と言わず、オリジナルメンバーで1stのリレコーディングや新作も出して欲しかった。

３作目。明らかにEUROPEなどのメジャー路線を意識した音。どの曲も北欧らしい哀愁あるメロディにポップセンスを散りばめた佳曲揃いで、勝負に出た作品だったが、結局ブレイクには至らなかった。名曲�Dが売れないようでは何をやっても売れないだろうなあ。この作品を出した当時、バンド自体が忘れられていた存在だったので、無理もないが。それにしてもヨナス・ハンソン…一定レベル以上の作品を世に出し続けながら、不運過ぎる…

このバンドの登場は衝撃的だった。当時はネオクラシカルなる言葉もなく、哀愁を帯びた印象的なメロディとクラシカルなフレーズが自分の心の琴線にビシビシ響き、音の劣悪さも気にせず聴きまくった。この手のバンドが捨てるほどいる現在、このバンドを再評価するのは難しいだろうし、改めて聴くと実は下手ウマと紙一重かも？と思ったりもするが、あの時代にリアルタイムで夢中で聴いたリスナーには、忘れられない名バンドかもしれない。

本CDは当時レコードで発売された音源ですね。その後90年に発売されたCDは音源が違いました。実は90年に発売された音源の方が実際のLIVEとなっているようです。端的な例は1曲目のShaikin’Brainsのギターソロが明らかに違います。2：51〜2：58辺りは実際のLIVEでは演奏されてません。もっとも当日は日本で言う2番の歌の前にギターの弦が切れていたりしたので入れ直さないといけなかったのでしょう。こんな事を書いてしまいましたが貴重なLIVEですので是非聴いて見てください。流麗さを求めるなら本CDを、LIVEならではの荒さを求めるなら90年発売のCDを探してみて下さい。まだこのCDには当日の新たなライブ写真（当時）も載っているのでマニアには嬉しいです。24年前の10月10日、日比谷屋音は良い天気でした♪

せっかく専任ボーカルを加えたのに、どうしてもヨレヨレの声で歌いたがるJonas Hansson。本作でも3,4曲目で情けない歌を披露していますが、この声あってのSILVER MOUNTAIN、という気もします。僕は好きです、このヘナヘナの歌（笑）。

no comment.. This album include many of their best track.

“SHAKIN’　THE　BRAINS”（’８４）時の黄金メンバーでの一時的再編。NWOBHM経由の北欧メタル黎明期のB級サウンドは、’８０ｓ初頭のマテリアルが中心。MAN　OF　THE　「SILVER　MOUNTAIN」＝ギタリスト、ヨナス・ハンソンの意地が見えるゾ。

このバンドのデヴューにしてピーク スゴイよ！

北欧メタルの創世記を担った代表バンド。ギター兼ヴォーカルのヨナスハンソンの稚拙な歌には大きなマイナスを与えなければならないが、Keyのヤンスヨハンソンとのバトルは聴き所満載な上、パースタンディンとアンダースヨハンソンのリズム隊も手数が多く、鬩ぎ合いながら突き進む楽曲には轢かれる点が多い。昨今のヨーロピアンメタルのルーツとして聴くのもいいだろう。

北欧系のメタル・フリークには少し物足りないかも知れないけど個々のメンバーはここからビッグネームへと巣立ったことを考えると、すごいね、このバンド！